◆ もう一段“巻き戻し” - “136円前半”へ…
「株高の連鎖」を背景に、昨日は“リスク回避姿勢”がさらに緩みました。
このためドル円でも“巻き戻し(円売り)”が優勢となり、欧州タイムにかけて“136.347円”へさらに上値を伸ばす場面が見られました。
一方で「米債務上限問題」への懸念は根強く、また「米金融システム」への不安も残存しているのが実状といえます。
NYタイムには予想を大きく下回るNY連銀製造業景気指数が発表されたこともあり、その後は“ドル売り”が上値を押さえ込んでいます。
◆ ここからが“容易ではない”…?
こうしてやや“堅調”ではありますが、“上値の重さ”と“下値の堅さ”を引きずっているのが実状といえます。
「6月据え置き(利上げ打ち止め) VS 0.25%利上げ」にて米金融政策を巡る思惑は揺れ動いていますが、一方で「日銀緩和政策終了」の道筋が立っていないだけに、金利面では“上方向(ドル買い)”に傾斜しやすいと見られます。
ただリスク面は数多の材料が回遊しているだけに、“一方向への動き”は想定しづらいところでもあります。
こうした中、本日は「米債務上限問題を巡る協議」が行われます。
バイデン大統領は“楽観”を煽っていますが、マッカーシー下院議長(共和党)の立場を踏まえれば“難航”と見るのが妥当なところでもあります。
もちろん結果次第という点は変わりませんが、少なくとも明確になるまでは、時間の経過と共に“後者(難航)”への思惑が台頭しやすい…?
“一方向への動き”は想定しづらいと見られる状況下、本日に関しては“上値の重さ”を幾分ですが意識しておくべきかもしれませんね。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
138.180(22/12/15高値)
138.000(大台)
137.907(3/8高値)
137.742(5/2高値)
上値5:137.052(200日移動平均線、+2σ、ピボットハイブレイクアウト、大台)
上値4:136.738(5/2~5/4の76.4%戻し、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:136.601(5/3高値、50週移動平均線)
上値2:136.403(ピボット1stレジスタンス)
上値1:136.347(5/15高値)
前営業日終値:136.107
下値1:135.986(+1σ、大台)
下値2:135.698(5/15安値、5/11~5/15の23.6%押し、ピボット1stサポート)
下値3:135.355(5/11~5/15の38.2%押し、ピボット2ndサポート)
下値4:135.105(ピボットローブレイクアウト)
下値5:135.000(大台、20日移動平均線、5/11~5/15の50%押し)
134.884(日足・一目均衡表基準線/転換線)
134.742(5/11~5/15の61.8%押し、週足・一目均衡表基準線)
134.402(5/12安値、5/11~5/15の76.4%押し)
134.000(大台)
133.925(-1σ)
133.750(5/11安値、50日移動平均線)
《10:40》
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