まだ“一筋縄では…”の域を超えていないが…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2023/04/19 11:11

◆ やはり“上値の重さ”が露呈… - “134円付近”


“もう一段の上値模索”こそ見られたものの、やはり押し戻された…。

前日の流れを引き継ぐ格好で東京タイム序盤に“134.695円”へと上値を伸ばしたものの、“上値の重さ”は相変わらずでした。
一方で米10年債利回りが低下傾向を示したことから、次第に“ポジション調整”が優勢となり、NYタイム序盤には“133.864円”へと押し下げられていきました。

◆ ただし思惑は真っ二つ - まだ振れる可能性有


「5月0.25%利上げ」に関しては“織り込み済(既定路線)”との印象が強く、新たな材料として取り上げづらくなっている印象があります。
しかしながら「米金融政策を巡る思惑」に関しては“割れている”というのが実状といえます。

 『ターミナルレートを5.50~5.75%に引き上げる必要(ブラード・セントルイス連銀総裁)』
 『後1回利上げした後、据え置く(ボスティック・アトランタ連銀総裁)』

そうなると思惑は“今後も揺れ動く”と見るのが自然であり、米国債利回りを中心として“上を下へと振れる”といった可能性も否めないということになります。

◆ そしてここまでくれば、“もう一段の上値模索”を期待…!?


本日は「主だった米経済指標」が予定されていませんので、明早朝に予定される「米地区連銀経済報告〈ベージュブック〉」待ちが想定されるところです。
ただし“膠着”ではなく“揺れ動き”と見て、対峙する必要がありそうです。
そしてすでに3日目になりますので、“日足・一目均衡表先行スパン上限(本日も134.476円)”を明確に上抜ける展開を、そろそろ期待しながら…。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

136.985(3/10高値、大台)
136.000(50週移動平均線、大台)
135.402(ピボットハイブレイクアウト)
上値5:135.102(3/15高値)
上値4:135.000(大台、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:134.805(+2σ)
上値2:134.695(4/18高値、3/8~3/24の61.8%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値1:134.455(日足・一目均衡表先行スパン上限)
前営業日終値:134.093(大台)
下値1:133.864(4/18安値)
下値2:133.774(週足・一目均衡表転換線、ピボット1stサポート)
下値3:133.697(4/17安値、50日移動平均線、+1σ、4/13~4/18の38.2%押し)
下値4:133.360(4/13~4/18の50%押し、ピボット2ndサポート)
下値5:133.135(4/5~4/18の38.2%押し、日足・一目均衡表転換線)
133.017(100日移動平均線、4/13~4/18の61.8%押し、大台)
132.909(ピボットローブレイクアウト)
132.815(20週移動平均線)
132.653(4/5~4/18の50%押し)
132.567(日足・一目均衡表先行スパン下限、20日移動平均線)

《10:55》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想