◆ “リスク回避”再燃… - 再び“131円台”へ
『スイス中銀、最大500億スイスフランの資金供給』に続いて『米ファースト・リパブリック銀行へ計300億ドルの支援決定』と報じられたことで、“リスク回避姿勢”は緩むかに思われました。
しかし「そう簡単に払拭される類ではない」というリスクを、改めて意識させられる動きとなりました。
それら各銀行の株価が急反落したことで、「信用不安の根強さ」を如実に表す動きとなったからです。
こうして米2年/10年債利回りが“再低下(3.80%/3.38%)”する中、持ち直していたドル円は“急反落(133.822円→131.555円)”に転じています。
◆ ただ週明け後は“巻き戻し”先行
もっとも『UBS、クレディ・スイスを30億スイスフランで買収』と伝わったことで、週明けの本日は“リスク回避姿勢”が再び緩みつつあります。
依然として“信用不安→リスク回避”がどちらに振れるかがポイントということになりますが、一方で明後日には「FOMC」が予定されています。
マーケットテーマがそろそろ移行しそうといった雰囲気が垣間見えているのも、また事実といえそうです。
◆ “上下に振れる”を基本としながら…!?
“急激な米利上げ→米国債利回り急上昇”が「SVB問題の主因」との見方が一般的であるだけに、短期金融市場が想定する「米0.25%利上げ(70%強)」となっても、“金利選好→ドル買い”になるとは限らないのが実状といえます。
一方で世界中の金融当局の対応は“迅速かつ矢継ぎ早”ですので、リスク回避には“往き過ぎ感”が台頭しやすいの点が拭えないところです。
そうなると目先は“巻き戻し”が先行しやすいものの、自ずと“上値も限定的”になりやすい…?
思惑が錯綜している状況ですので、“一方向への動意”は期待薄と見るのが自然です。
このため“上下に振れる(乱高下)”が基本ということになりますが、一方で先週末は再度値を落としたという事実があります。
目先は“下値が堅い”を想定しつつ、“過度な期待は禁物”との認識で臨みたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
134.731(3/8~3/17の50%戻し、日足・一目均衡表転換線)
134.520(日足・一目均衡表基準線、ピボット2ndレジスタンス)
133.981(3/8~3/17の38.2%戻し、大台)
133.822(3/16高値、20週移動平均線)
133.718(3/17高値)
133.571(-1σ)
133.157(ピボット1stレジスタンス)
上値5:133.000(大台、週足・一目均衡表転換線、3/8~3/17の23.6%戻し、3/17高値後の61.8%戻し)
上値4:132.703(日足・一目均衡表先行スパン上限、3/17高値後の50%戻し)
上値3:132.571(50日移動平均線)
上値2:132.421(3/17高値後の38.2%戻し)
上値1:132.033(-2σ、大台)
前営業日終値:131.795
下値1:131.506(2/14安値、3/17安値)
下値2:131.361(1/16~3/8の61.8%押し)
下値3:131.132(2/13安値)
下値4:131.000(大台、ピボット1stサポート)
下値5:130.281(日足・一目均衡表先行スパン下限)
130.193(ピボット2ndサポート)
130.000(大台)
129.809(2/10安値)
129.747(1/16~3/8の76.4%押し)
129.000(大台)
128.831(ピボットローブレイクアウト)
128.334(2/3安値、週足・一目均衡表先行スパン下限)
《10:45》
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