◆ 欧州へと“飛び火”… - “132円前半”に急落
少し甘く見過ぎていたか…?
「米SVB破綻」をキッカケに台頭した“信用不安”は落ち着きを取り戻しつつあるかに見られましたが、昨日は欧州へと“飛び火”しました。
「筆頭株主が追加支援を否定」と伝わると、「クレディ・スイスの経営不安」が囃されたからです。
このため“リスク回避→円買い”が顕著となり、ドル円は“急落(135.102円→132.197円)”を演じました。
「米小売売上高&PPI」が“(FRBの)タカ派姿勢”を後退させる内容であったことも、“米10年債利回り低下(3.70%→3.38%)”となって後を押したと見られるところです。
◆ それでも対応策は“矢継ぎ早”…
一方、世界中の金融当局の対応策は“矢継ぎ早”であるだけに、やや“往き過ぎ”との印象は拭えないところです。
『スイス中銀、最大500億スイスフランの資金供給』と本日に入って報じられたことで、
幾分ですが“緩みつつある”ようにも見えるのが実状といえます。
そう簡単に払拭される類の懸念ではないだけに、これからも“リスク回避姿勢”が囃される場面は何度となく見られることでしょう。
ただそれらの対応策が“矢継ぎ早”であるだけに、“往き過ぎ”との思惑もついて回ると見るのが自然です。
◆ もう一段の“下値試し”は見られるかもしれないが…?
“132円前半(13日は132.280円/昨日は132.197円)”で下値を支えられただけに、“(下割れを)試しにかかる”といった展開は十分に懸念されるところです。
ただし“往き過ぎ”と思惑がついて回るとなれば、その反動は大きい…?
まだ“下げ止まり”を確認できたわけではありませんので楽観はできませんが、引き続き“下値は限定的”との見方で対峙したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
135.867(週足・一目均衡表先行スパン上限)
135.726(3/8~3/15の61.8%戻し、20週移動平均線)
135.555(50週移動平均線)
135.444(100日移動平均線)
135.331(20日移動平均線)
135.102(3/15高値、日足・一目均衡表転換線、3/8~3/15の50%戻し)
134.965(ピボット1stレジスタンス、大台)
上値5:134.378(3/8~3/15の38.2%戻し)
上値4:134.000(大台、-1σ、3/15高値後の61.8%戻し)
上値3:133.858(日足・一目均衡表基準線)
上値2:133.766(3/15高値後の戻り高値)
上値1:133.558(日足・一目均衡表先行スパン上限)
前営業日終値:133.444
下値1:133.000(大台)
下値2:132.701(-2σ)
下値3:132.555(50日移動平均線、週足・一目均衡表転換線)
下値4:132.197(3/15安値)
下値5:132.000(大台、ピボット1stサポート)
131.506(2/14安値)
131.132(2/13安値)
131.000(大台)
130.743(日足・一目均衡表先行スパン下限、ピボット2ndサポート)
130.000(大台)
129.809(2/10安値)
《11:10》
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