◆ ポジション調整と見られるが…? - “136円”割れ
注目のISM非製造業景況指数も、「米利上げ長期化」への思惑を緩ませることはありませんでした。
ただし米10年債利回りが“前日高値(4.09%)”を上回ることができなかったことで、その後は“4%割れ(→3.95%)”への低下に転じました。
これに週末の“ポジション調整”が加わったため、ドルにも必然的に“売り圧力”がかかっていきました。
前日に“137円台”に到達していたドル円は、“136円割れ(安値は135.740円)”へと押し下げられて、先週末の取引を終えています。
◆ “タカ派姿勢”は変わっていない - FRB要人発言
『データ次第ではターミナルレート引き上げも検討(ボスティック・アトランタ連銀総裁)』『一段の利上げが必要(コリンズ・ボストン連銀総裁)』等、FRB関係者の“タカ派発言”は何ら変わっておりません。
このため「米利上げ長期化」への思惑を現時点の材料で緩ませるのは困難と見られるだけに、“下値の堅さ”は継続する可能性が否めません。
米債券の利回り動向次第では、再び“4%超→ドル買い”に傾斜する可能性も否めないところがあります。
◆ それでもスケジュール感を考えれば…!?
ただし今週は「パウエルFRB議長・議会証言(7日に上院、8日に下院)」が行われる中、それまでは“結果を見たい(様子見)”になりやすいといった地合いといえます。
さらに週末には「米雇用統計」と共に「日銀金融政策決定会合」も予定される中、黒田総裁最後となるだけに「政策スタンス修正」との思惑は一部で囁かれ続けている…。
短期金融市場から見た確率は、「米3月0.25%利上げ(75.3%) VS 同50%利上げ(24.7%)」であるため、「0.25%利上げ」が既定路線といえます。
このため金利面での“上振れリスク”は減退しやすい中、“円買いリスク”が見え隠れしています。
“崩れる”とは思っていませんが、“再度の上値追い”については「もう少し時間がかかる」と見ておくべきかもしれませんね。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
137.939(+2σ、大台)
137.794(22/12/16高値)
137.468(22/12/20高値、ピボットハイブレイクアウト)
137.361(200日移動平均線)
137.089(3/2高値、ピボット2ndレジスタンス、大台)
上値5:136.747(3/3高値)
上値4:136.574(3/2~3/3の61.8%戻し、100日移動平均線)
上値3:136.415(3/2~3/3の50%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値2:136.255(3/2~3/3の38.2%戻し)
上値1:136.072(+1σ、大台)
前営業日終値:135.825
下値1:135.740(3/3安値)
下値2:135.568(2/24~3/2の50%押し、日足・一目均衡表転換線)
下値3:135.461(ピボット1stサポート)
下値4:135.354(50週/20週移動平均線)
下値5:135.246(3/1安値、2/24~3/2の61.8%押し)
135.097(ピボット2ndサポート)
135.000(大台)
134.850(週足・一目均衡表先行スパン上限)
134.720(日足・一目均衡表先行スパン上限)
134.454(ピボットローブレイクアウト)
134.308(2/10~3/2の38.2%押し、20日移動平均線)
134.047(2/24安値、大台)
133.915(2/17-20安値)
《11:15》
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