◆ 一段高 - 一時“137円手前”
「米利上げ長期化」への思惑が根強い中、昨日は「日銀・金融政策変更」への思惑がさらに後退しました。
参院で行われた「日銀人事の所信聴取」において、『金融緩和策を当面継続』『政府-日銀間の共同声明を見直す必要はない』という点で、総裁・副総裁候補3人の足並みが揃ったからです。
このため「日米金利格差拡大」を背景にした“ドル買い+円売り”が先行し、“22/10/21~23/1/16の38.2%戻し(136.671円)”を突破したドル円は、NYタイム序盤には“136.919円”へと駆け上がっていきました。
◆ ただし“節目”は超え切れず… - 往って来い
一方で次なる目標である“100日移動平均線(昨日は136.982円)/200日移動平均線(同137.183円)”に至ることはなく、その後は“巻き戻し”が優勢となりました。
「予想を下回る米経済指標」が相次いだことも、こうした動きを後押ししたと見られるところです。
こうして米10年債利回りが“低下(3.98%→3.89%)”する中、NYタイム中盤には“135.708円”へと押し戻されるという「往って来い」を演じて昨日の取引を終えています。
◆ それまでは動きづらいが…? - ISM製造業景況指数
本日は「米ISM製造業景況指数」が予定されていますので、それまでは“様子見ムード”と見るのが自然です。
ただ「米利上げ長期化」が根強く、それでいて「日銀・金融政策変更」が後退する状況では…?
冒頭で記したようにドル円が“節目(100日/200日移動平均線)”を越え切れず、米10年債利回りも“節目(4.0%)”に接近している状況ですので、“さらなる上値追い(ドル買い)”については後押しが欲しいところです。
そうなるとそれが台頭するまでは“上値の重さ”が意識されてもおかしくありませんが、少なくとも“(ドル円の)下値は堅い”は変わらないと考えて、次なる材料に備えたいところです。
“ポジション調整(利益確定売り)”には引き続き気を付けながらにはなりますが…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
138.180(22/12/15高値)
138.070(ピボットハイブレイクアウト)
137.931(+2σ、大台)
137.794(22/12/16高値)
137.468(22/12/20高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値5:137.229(200日移動平均線)
上値4:137.000(大台)
上値3:136.919(2/28高値、100日移動平均線)
上値2:136.671(22/10/21~23/1/16の38.2%戻し)
上値1:136.535(2/27高値、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:136.224
下値1:136.032(20週移動平均線、大台)
下値2:135.708(2/28安値)
下値3:135.607(+1σ、ピボット1stサポート)
下値4:135.483(2/24~2/28の50%押し、日足・一目均衡表転換線)
下値5:135.144(2/24~2/28の61.8%押し)
135.093(50週移動平均線、ピボット2ndサポート)
135.000(大台)
134.720(日足・一目均衡表先行スパン上限)
134.411(週足・一目均衡表先行スパン上限、ピボットローブレイクアウト)
134.203(2/10~2/28の38.2%押し)
《10:15》
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