高周波、今期最終を一転赤字に下方修正

　日本高周波鋼業 <5476> [東証Ｓ] が2月2日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比72.7％減の3600万円に大きく落ち込んだ。
　併せて、通期の同損益を従来予想の4億円の黒字→2億円の赤字(前期は4億1700万円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の5800万円の赤字→6億5800万円の赤字(前年同期は2億3700万円の黒字)に下方修正し、赤字幅が拡大する計算になる。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結最終損益は4億2200万円の赤字(前年同期は4800万円の赤字)に赤字幅が拡大したが、売上営業利益率は前年同期の1.5％→3.6％に改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　主要な需要業界からの受注が減少しており、売上高は2022年10月31日公表数値から減少する見込みです。損益面につきましては、売上高の減少や原材料価格の上昇等があるものの固定費の減少や在庫影響等により、営業利益、経常利益が改善いたします。一方、本日公表の「特別損失（事業整理損）計上に関するお知らせ」に記載のとおり、子会社である高周波精密株式会社の事業整理損の計上等により、親会社株主に帰属する当期純利益は前回発表より悪化するものと予想しております。　※本業績予想数値は当社が発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績等は今後様々な要因により、上記数値と大きく異なる場合がある旨、ご理解願います。