航空キャリアが軟調 ジェットブルーが予想以上に需要悪化と警告＝米国株個別

　きょうは航空キャリアが軟調に推移。ジェットブルー航空＜JBLU＞が予想以上に需要が悪化していると警告し、米航空業界の回復の強さに疑問を投げかけている。第４四半期の有効座席マイル当たり旅客収入（ＰＲＡＳＭ）が従来の１５－１９％増のガイダンス下限に近いと述べた。米証券取引委員会（ＳＥＣ）への提出文書で明らかにした。

　事前の見通しで期待していた１２月の至近距離の需要が予想を下回っていることが要因と述べている。また、ハリケーン「ニコル」による悪影響と、第４四半期のホリデーカレンダーのタイミングも理由に挙げた。

　米航空会社は収益性の高い法人需要の回復は遅れているものの、レジャー旅行の需要が回復しているとしている。来年のリセッション（景気後退）への懸念が高まっているものの、多くの航空キャリアは回復傾向は年後半も続くと述べていた。

　これとは別にスピリット航空＜SAVE＞が「ニコル」の影響により、第４四半期の搭乗率見通しを若干下方修正した。営業利益率については従来の３％以下から２．５－３．５％の範囲に引き上げたと発表。

　一方、アラスカ航空＜ALK＞は第４四半期の売上高予想のレンジを絞り込み、法人需要の予約がやや軟化していることを指摘。

　上記の航空キャリアのほか、デルタ航空＜DAL＞やアメリカン航空＜AAL＞など大手キャリアも連れ安となっている。

（NY時間13:46）
ジェットブルー＜JBLU＞　6.92（-0.77　-10.01%）
スピリット航空＜SAVE＞　20.03（-0.18　-0.89%）
アラスカ航空＜ALK＞　44.51（-1.24　-2.71%）
デルタ航空＜DAL＞　32.92（-1.85　-5.32%）
アメリカン航空＜AAL＞　13.35（-0.86　-6.02%）
ユナイテッド航空＜UAL＞　41.08（-3.16　-7.14%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美