ブッキングが決算受け上昇 夏の旅行需要の急増を反映=米国株個別

著者:MINKABU PRESS
投稿:2022/11/03 22:58
 オンライン旅行のブッキング<BKNG>が上昇。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。旅行業界では重要な指標となっているグロスブッキングも予想を上回っている。今回の決算は2年間に渡る需要停滞期を経て、夏の旅行需要の急増を反映した。

 初期のパンデミックによる低迷から立ち直り、世界の多くの地域で行動規制が終了したことで、同社は過去最高の夏期休暇を見込んでいた。しかし、インフレ上昇とドル高により、今年一杯の見通しには若干の疑問も投げかけられている。

 同社のフォーゲルCEOは「マクロ環境への懸念が高まっているにもかかわらず、10月は僅かだが、宿泊数の伸びに改善が見られた。23年初頭の旅行に対する予約水準にも勇気づけられる」と述べた。

 今回の決算を受けてアナリストは「魅力的なバリュエーションから、同社株は長期的に保有すべき銘柄と見ている。第4四半期と2023年に向けての強さが続く初期の兆候があり、経営陣が顧客からの需要に弾力性を見出していることにも勇気づけられる」と評した。

(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):53.03ドル(予想:49.62ドル)
・売上高:60.5億ドル(予想:59.1億ドル)
・EBITDA(調整後):26.6億ドル(予想:26.4億ドル)
・グロスブッキング:321.2億ドル(予想:307.4億ドル)
・宿泊販売数:2.40億泊(予想:2.37億泊)
・レンタカー販売日数:1600万日(予想:1570万日)
・航空券販売枚数:600万枚(予想:540万枚)
・マーケティング費用:18.0億ドル(予想:17.7億ドル)

(NY時間09:45)
ブッキング<BKNG> 1878.65(+100.47 +5.65%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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