午後:債券サマリー 先物は上昇、10年債入札は無難に通過

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2022/11/01 15:36
 1日の債券市場で、先物中心限月12月限は上昇。朝方の売りが一巡したあとは持ち直す動きとなったが、重要イベントを控えて様子見ムードが広がりやすく上値は限定的だった。

 債券先物は売り優勢でスタート。米連邦準備理事会(FRB)の積極的な金融引き締めが続くとの観測が再び強まるなか、10月31日の米長期債相場が続落(金利は上昇)したことが影響した。ただ、この日の時間外取引で米長期金利の上昇が一服したことが支えとなり、朝方に148円67銭まで軟化したあとは切り返し。この日に財務省が実施した10年債入札を無難に通過すると買い安心感が広がり、債券先物は午後に入って強含んだ。とはいえ、今晩には米サプライマネジメント協会(ISM)が10月の米製造業景況感指数を発表する予定であるほか、あす2日には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が公表されるとあって上値を買い上がる勢いには乏しかった。なお、10年債入札の結果は、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が1銭と前回(10月4日)の2銭から縮小し、応札倍率は5.24倍と前回の5.55倍をやや下回った。

 先物12月限の終値は前日比9銭高の148円86銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.005%上昇の0.245%で推移している。

出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ