◆ 「米利上げペース鈍化」への思惑は後退せず
注目の「ECB理事会」は、想定通り“0.75%利上げ”となりました。
ただ事前に進行してきたこともあって「材料出尽くし」との思惑が先行し、期待された“ユーロ買い→ドル売り”とは真逆の動きとなりました。
一方でもう一つの注目である「米GDP」は、“3四半期ぶりのプラス(+2.6%)”となりました。
しかし「個人消費」は“鈍化(+1.4%)”し、「GDPデフレータ」は“大幅悪化(+9.1%→+4.1%)”を示したことから、「米利上げペース鈍化」への思惑が後退することはありませんでした。
こうして米10年債利回りは“3.90%”へとさらに低下する中、ドル円には“売り圧力”が再びかかりました。
もっとも東京タイムにはすでに“145.116円”へ値を落とす場面を見せていたこともあり、大きな反応につながることはありませんでした。
◆ 大きく振れる可能性は否めないが…? - 日銀会合
こうした中で本日の注目は、やはり「日銀金融政策決定会合」と「黒田日銀総裁の記者会見」と見られます。
“現状維持(据え置き)”はほぼ既定路線と見られるものの、前記“145.116円”へ下落した背景には“緩和策修正”との思惑が一部の海外勢の間で囁かれているからという話が流れています。
このためどちらの結果になったとしても“ポジション調整”が発生する可能性は高いといわざるを得ないのが実状といえます。
事前に下落したという状況を踏まえれば、「リスクは上方向」と見るのが妥当かもしれません。
それでも冒頭で記したように、米10年債利回りは“4%割れ”となっている以上、「日米金利格差」のみを背景にした“ドル買い+円売り”が加速するというのはちょっと…?
最大の注目である「FOMC」を来週央に控えるスケジュール感の中、本日は週末にも当たっています。
発表後の急変動には備えつつも、神経質な展開はまだまだ続くと見ておく必要がありそうです。
少なくとも一方向への決め打ちは、やはり厳禁と考えておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しております。
149.082(10/25高値、大台)
148.889(ピボットハイブレイクアウト)
148.790(+1σ)
148.534(日足・一目均衡表転換線)
148.410(10/26高値)
147.950(10/24~10/27の61.8%戻し、ピボット2ndレジスタンス、大台)
上値5:147.409(10/24~10/27の50%戻し)
上値4:147.019(20日移動平均線、ピボット1stレジスタンス、大台)
上値3:146.924(10/27高値、10/24~10/27の38.2%戻し、日足・一目均衡表基準線)
上値2:146.626(10/27高値後の76.4%戻し)
上値1:146.442(10/27高値後の61.8%戻し)
前営業日終値:146.256
下値1:146.000(大台)
下値2:145.663(10/27安値後の押し目)
下値3:145.273(ピボット1stサポート)
下値4:145.116(10/27安値)
下値5:145.000(大台、-1σ)
144.741(週足・一目均衡表転換線)
144.482(10/7安値)
144.374(10/6安値)
144.291(ピボット2ndサポート)
144.000(大台)
143.865(50日移動平均線)
143.524(10/5安値、ピボットローブレイクアウト)
《10:30》
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