スローガン、今期経常を一転7%減益に下方修正

配信元:株探
投稿:2022/10/12 16:00
 スローガン <9253> [東証G] が10月12日大引け後(16:00)に決算を発表。23年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比23.4%減の2億2900万円に減った。
 併せて、通期の同利益を従来予想の3億5800万円→2億6300万円(前期は2億8300万円)に26.5%下方修正し、一転して7.1%減益見通しとなった。

 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した9-2月期(下期)の連結経常損益は3400万円の黒字(前年同期は1600万円の赤字)に浮上する計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  当社グループは「人の可能性を引き出し 才能を最適に配置することで 新産業を創出し続ける。」というミッションを掲げ、新産業領域における人材創出事業として「新産業領域における才能の最適配置を目指すプラットフォーム」を提供しております。現在、2006年からサービス提供を続ける主力事業である新卒学生向け厳選就活プラットフォーム「Goodfind」をはじめ、ベンチャー・スタートアップ求人特化型エージェント「Goodfind Career」、社会人3年目までの人材向けキャリア支援サービス「G3」を展開、メディア・SaaS 分野では若手イノベーション人材向けビジネスメディア「FastGrow」及び1on1の仕組みをつくるSaaS型HRサービス「TeamUp」を展開しております。 2023年2月期の通期連結業績予想につきまして、主に新卒学生向け厳選就活プラットフォーム「Goodfind」及びベンチャー・スタートアップ求人特化型エージェント「Goodfind Career」において売上高が前回公表値を下回る見込みとなったことに伴い修正いたします。また、メディア・SaaS分野についても、最近の業績動向等を踏まえた売上高の修正を反映しております。 上記修正に影響を与えた主なリスクは、2022年5月30日に提出した有価証券報告書の「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載した主要なリスクのうち、「(2)事業内容に関するリスク 求職者の確保について」及び「(3)経営及び組織体制に関するリスク 人材の採用、育成及び欠員の発生について」が該当いたしますが、前回発表予想時にリスクとして想定していたものの、想定を超えた業績への影響が顕在化及びその発生可能性が高まったことにより修正するものであり、詳細は下記のとおりであります。なお、新型コロナウイルス感染症の影響は軽微であります。(1)売上高 学生向けサービスについては、主に新卒学生向け厳選就活プラットフォーム「Goodfind」における2024年卒向けサービスの受注高が予想を下回る進捗見込みとなり、前回発表予想1,211百万円から94百万円の減収となる1,117百万円を見込んでおります。社会人向けサービスについては、主にベンチャー・スタートアップ求人特化型エージェント「Goodfind Career」における決定人数が大幅に減少する見込みとなり、前回発表予想212百万円から96百万円の減収となる115百万円を見込んでおります。メディア・SaaS分野については、SaaS型HRサービス「TeamUp」における新規契約社数が予想を下回る見込みとなったこと及びビジネスメディア「FastGrow」における新規案件の獲得が予想を下回る見込みとなったことにより、前回発表予想348百万円から29百万円の減収となる319百万円を見込んでおります。 以上の結果、2023年2月期の通期連結売上高は、前回発表予想1,773百万円から220百万円の減収となる1,552百万円を見込んでおります。今回の修正に重要な影響を与えた「Goodfind」及び「Goodfind Career」の減収要因の詳細については下記のとおりとなります。a.新卒学生向け厳選就活プラットフォーム「Goodfind」の減収要因 2024年卒学生向けサービスの受注高が予想を下回る進捗見込みとなった要因は、コロナ禍でオンラインを中心とした学生生活を過ごした2023年卒学生の行動特性の変化に対して、サービスUX及びコンテンツがフィットしておらず、ユーザーの利用率及びマッチング数が低下したことで顧客企業からの期待を超えるマッチングを生み出せなかった結果、翌卒年度となる2024年卒において2023年卒からの継続発注金額が減少した既存顧客が増加したことによるものであります。b.ベンチャー・スタートアップ求人特化型エージェント「Goodfind Career」の減収要因 決定人数が大幅に減少する見込みとなった要因は、中途採用により増員したキャリアエージェントの教育不足により立ち上がりが想定より遅れたこと、及び厳しい競争環境における転職候補者の集客において、戦略立案及び施策実行が後手に回り、候補者集客における競争力が低下した結果、前回発表予想の前提として策定した決定人数を大幅に下回る見込みとなったことによるものであります。(2)営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益 売上高の減少を受けた見直しにより、売上原価並びに販売費及び一般管理費について80百万円の削減を見込んでおりますが、当該削減金額以上の減収金額となった結果、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は前回発表予想を下回る見込みとなりました。【重点課題への取り組み】 今後の持続的な成長を実現するために、「修正の理由」を踏まえた重点課題への取り組みを、以下のとおり実行してまいります。(1)Goodfindにおける学生の行動変容を生み出すコンテクスト及びコンテンツの改善・強化 コロナ禍でのオンラインを中心とした学生生活や就職活動、教育環境等の変化が及ぼす学生の志向性や行動への影響にサービスUX及びコンテンツがフィットしきれていなかったことが重点課題であると認識しております。 当該重点課題に対して、常に最新の学生動向を踏まえ、学生の行動変容を生み出すコンテクスト及びコンテンツの見直しを中心に、サービスUX及びコンテンツの設計を抜本的に改善・強化することで、挑戦意欲・成長志向のある学生を発掘・育成し、スタートアップ・ベンチャー企業に挑戦する学生を増やすことにより企業とのマッチング数増加に取り組んでまいります。(2)転職市場における競争優位性の向上 転職市場における競合サービスは多く、スタートアップ・ベンチャー企業における求人ニーズの高まりを受けて競争は激化しております。Goodfind Careerの減収要因であるキャリアエージェントの育成不足に対する育成強化の実行に加えて、本質的には、激化した競争環境において競争優位性を高めていくことが重点課題であると認識しております。 当該重点課題に対して、Goodfindとの連携及び経年で累積的に蓄積するGoodfindの卒業生会員データベースへのアプローチを強化することで、新卒学生向けサービスを展開する当社の強みを生かし、有望な求職者の獲得において競争優位性を高めることに取り組んでまいります。この点、2022年1月から提供開始した社会人3年目までの人材向けキャリア支援サービス「G3」は、Goodfindとの連携を中心とした求職者獲得戦略により想定どおりの実績を計上し、成長を続けております。※本資料に記載されている業績予想等の将来に関する記述につきましては、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により異なる可能性があります。
配信元: 株探

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