イトクロ、今期経常を一転赤字に下方修正

配信元:株探
投稿:2022/09/09 15:30
 イトクロ <6049> [東証G] が9月9日大引け後(15:30)に決算を発表。22年10月期第3四半期累計(21年11月-22年7月)の経常利益(非連結)は前年同期比93.6%減の0.9億円に大きく落ち込んだ。
 併せて、通期の同損益を従来予想の8.5億円の黒字→2億円の赤字(前期は13億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した5-10月期(下期)の経常損益も従来予想の4.3億円の黒字→6.1億円の赤字(前年同期は3.4億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

 直近3ヵ月の実績である5-7月期(3Q)の経常損益は3.2億円の赤字(前年同期は4.7億円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の38.0%→-26.9%に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  当初の計画より、「塾ナビ」において顧客への送客数の担保、及び認知度向上・ブランド力強化を目的とした広告宣伝の強化等を一時的に見込んでおりましたが、上半期から継続する新型コロナウイルスの影響に加え、学習塾ポータルサイト領域における競合他社がユーザー獲得のために広告出稿を強化したことで、学習塾業界におけるリスティング広告の入札競争が激化し、広告単価が高騰いたしました。こうした中で、当社は「塾ナビ」の圧倒的シェアを維持するために、広告宣伝費を計画に対して大幅に追加投下することといたしました。 上記の影響により、期初の計画に対し、売上高は420百万円、営業利益は1,050百万円下回る見込みです。それに伴い、経常利益及び当期純利益についても、それぞれ前回予想を下回る見込みです。 また今後も「塾ナビ」の圧倒的シェアを維持するために、戦略的に必要であると判断した期間においては広告出稿の強化を継続して行い、より安定した成長を目指してまいります。※ 本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。
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