◆ “リスク回避→円買い”が台頭も… - 一時“132円半ば”
日本はお盆休み、欧米はサマーバケーションで流動性が乏しい中、昨日は「米・中の景気減速懸念」が台頭しました。
このためセンチメントは“リスク回避”に傾きやすい中、“逃避通貨買い”そして“リスク通貨売り”が進行しました。
このため欧州タイム中盤までは“133.20-40円”の狭いレンジ内でのもみ合いを続けていたドル円は、米10年債利回り低下につれて“132.543円”へと値を落とす場面が見られました。
一方でその後は米10年債利回りが“持ち直し(2.75%→2.80%)”、またインフレピークアウトへの思惑にてNYダウが“続伸(33,900ドル台は5/4以来の高値水準)”しました。
このため“金利選好→ドル買い戻し”と“リスク選好→円売り戻し”が併存する格好となり、元居た“135円前半”へと押し戻されて、昨日の取引を終えています。
◆ 以前ほど“金利選好→ドル買い”は望めないが…?
お盆休み中の国内勢は“動きが鈍い”と見られるだけに、基本的には“膠着(揺れ動き)”と見るのが自然な状況といえます。
ただ「米利上げ加速観測の後退」を背景に株高が進行していますので、“リスク選好→円売り”が台頭する可能性は十分…。
「米9月0.75%利上げ」の可能性は“30%強”に低下していますので、以前に比べると“金利選好→ドル買い”は入りづらくなっているのが事実です。
このため“過度な上値期待”は禁物と考えますが、それでも“下値は堅い”を前提にして、流動性の回帰を待ちたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:134.000(大台)
上値4:133.892(8/12高値)
上値3:133.741(ピボット1stレジスタンス)
上値2:133.650(日足・一目均衡表転換線)
上値1:133.588(8/15高値)
前営業日終値:133.295
下値1:133.125(8/15安値後の38.2%押し)
下値2:133.014(8/15安値後の50%押し、大台)
下値3:132.929(-1σ、8/15安値後の61.8%押し)
下値4:132.696(ピボット1stサポート)
下値5:132.543(8/15安値、8/11~8/12の61.8%押し水準)
《10:25》
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