まだ“方向感定まらず”が基本…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2022/08/15 11:32

◆ “巻き戻し”先行… - 133円後半


「米インフレ・ピークアウト」への思惑が、週末にかけては上回りました。
『インフレ抑制が持続すると確認できるまで、一段の利上げが必要』とのバーキン・リッチモンド連銀総裁発言もあり、“巻き戻し”が先行しました。
こうして“133.892円”へ値を戻したわけですが、一方で「米利上げペース後退」への思惑も相変わらずといった状況が続いています。
このため“上値の重さ”も継続しており、“さらなる上値追い”につながることはありませんでした。

◆ ただ“流動性低下”は否めない…?


まだ本日は“流動性低下(日本のお盆休み&欧米はサマーバケーション)”が残ると見られるだけに、不意な要因で“動意づく”という可能性は否めないところがあります。
ただ必須となる“仕掛け的な動き”は少量と見られるだけに、“方向感を伴う”にまで発展できるかは“微妙”といわざるを得ないのが実状です。
やはり本日も“133円付近”で方向を探りつつ、“明確な方向性は定まらず”を基本と考えたいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン


上値5:134.448(ピボット2ndレジスタンス)
上値4:134.104(8/8~8/11の61.8%戻し)
上値3:134.000(大台、ピボット1stレジスタンス)
上値2:133.892(8/12高値)
上値1:133.650(日足・一目均衡表転換線)
前営業日終値:133.521
下値1:133.380(8/11~8/12の23.6%押し)
下値2:132.956(大台、8/11~8/12の38.2%押し、ピボット1stサポート)
下値3:132.873(8/12安値、8/11~8/12の50%押し、-1σ)
下値4:132.551(8/11~8/12の61.8%押し)
下値5:132.410(ピボット2ndサポート)

《10:45》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想