◆ “巻き戻し”先行… - 一時“134円半ば”
「台湾懸念(米中緊張)」は燻り続けているものの、大過なく終了した印象が強いといえます。
このため“巻き戻し”が先行する中で、昨日発表されたISM非製造業景況指数は“4ヶ月ぶりの上昇(→56.7)”となりました。
こうして米10年債利回りが“上昇(→2.84%)”する中、ドル円は“134.549円”へと上値を拡大する場面が見られました。
一方で『米利上げは当面継続』『早期の利下げ予想は妥当性に欠ける』との指摘がFRBメンバーから相次いだこともあり、NYタイム終盤にかけて米10年債利回りは“押し戻され(→2.69%)”ました。
このためドル円も“上値を削る”格好となり、“133.763円”まで緩やかに値を落として、昨日の取引を終えています。
◆ 目先は“上値の重さ”が意識されやすいが…?
「過度な米利上げ観測」は後退しているものの、「日米金利格差は当面拡大」という状況は如何ともしがたいものがあります。
大きく値を落としてきたドル円ではありますが、まだしばらくは“ドル買い+円売り”優勢と見るのが、やはり自然ということになります。
もっとも欧米勢の一部は「すでにサマーバケーション入り」と見られる状況ですので、現時点の流動性が維持できるかは微妙といわざるを得ません。
特に明日は「米雇用統計」を控えるスケジュール感になりますので、“様子見ムード”が台頭しても何ら不思議ではありません。
昨日記した“7/29高値(134.670円)”そして“7/14~8/2の50%戻し&日足・一目均衡表基準線(134.901円)”に到達していない以上、目先は“上値の重さ”が先行する展開を想定すべきでしょう。
それでも“日足・一目均衡表の雲下限(131.70円水準)”を割り込んだものの、“100日移動平均線(同130.40円水準)”で支えられ、すぐに“同上限(同133.70円)”を突破した動きからは、“下値の堅さ”がにじみ出ています。
このまま“上値追い”に転じられるかは微妙ではありますが、直近の“ドル売り”に関しては少なくとも“自重局面”に入ったと見たいところです。
つまりイベント前ではありますが、“押し目買い”で臨みたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:134.901(7/14~8/2の50%戻し、日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線、ピボット1stレジスタンス)
上値4:134.752(7/27~8/2の61.8%戻し、50日移動平均線)
上値3:134.670(7/29高値)
上値2:134.549(8/3高値)
上値1:134.093(-1σ、大台)
前営業日終値:133.876(日足・一目均衡表転換線)
下値1:133.701(日足・一目均衡表先行スパン上限)
下値2:133.568(8/2~8/3の23.6%押し)
下値3:133.000(大台、8/2~8/3の38.2%押し)
下値4:132.580(ピボット1stサポート)
下値5:132.470(8/2~8/3の50%押し)
《10:25》
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