◆ ユーロ急落→ドル買い+円買い - 揺れ動き
想定とは異なるテーマが、昨日はマーケットを席巻しました。
「ユーロドル、2002年以来の安値を更新」
前日の「独貿易収支(1991年以来の赤字)」に続き、昨日は『ロシア、対独への天然ガス供給を全面的停止(7/11~7/21)』との報が流れました。
このためマーケットは「欧州経済減速」を急速に織り込み始め、ユーロドルを“1.02ドル台”へと急落させました。
マーケットでは“ドル買い”そして“円買い”が進行し、東京タイムに“136.356円”へと上値を伸ばしていたドル円は、NYタイム中盤には“135.510円”へと押し下げられています。
◆ テーマ移行は“ポジション調整”を誘う…?
こうして「米利上げペース」「米国債利回り動向」から、一旦は「ユーロドル、パリティ(1.00ドル)割れ」へマーケットの目が移行した印象があります。
このため積み上がった“ユーロ買い(円売り)”をさらに調整(解消)する動きが強まれば、“円買い”が勢いを増す可能性も指摘されるところです。
そうなると下値が支えられているドル円についても、“ポジション調整”がもう一段入っても、何ら不思議ではないということになります。
◆ それでも“ポジション調整”の域を超えることはできない…!?
もっとも「日米金融当局の立ち位置の違い(日米金利格差)」が存在する以上、ドル円に関しては“綱引き(ドル買い⇔円買い)”という図式が成り立つことになります。
そうなると仮に“ポジション調整”がもう一段入ったとしても、基本的には“下値は限定的”が維持される可能性は残ると見るのが妥当ということになります。
“金利選好→円売り”がテーマになりづらい以上、“上値の重さ”が先行するかもしれませんが、引き続き“押し目買い”で対処したいところです。
“135円割れ”でもあれば、そこは“絶好の押し目買いチャンス”…?
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:136.808(6/30高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:136.467(6/29~7/1の76.4%戻し)
上値3:136.356(7/5高値、ピボット1stレジスタンス)
上値2:136.193(+1σ)
上値1:136.000(大台)
前営業日終値:135.867
下値1:135.678(日足・一目均衡表転換線)
下値2:135.486(7/5安値、ピボット1stサポート)
下値3:135.245(7/4欧州タイム安値、20日移動平均線)
下値4:135.000(大台、ピボット2ndサポート)
下値5:134.746(7/1-4安値)
《10:20》
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