アイ・ケイ・ケイHD、2Qの売上高は前期比77.3%増収 挙式・披露宴の延期が減少し、施行組数が順調に回復
2022年10月期第2四半期決算説明会
武曽裕之氏:本日はお忙しい中、アイ・ケイ・ケイホールディングス株式会社の決算説明会にご参加いただき、誠にありがとうございます。また、新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方々、およびご家族、関係者のみなさまに謹んでお悔やみ申し上げるとともに、罹患された方々には心よりお見舞い申し上げます。医療従事者の方をはじめとした感染防止にご尽力されているみなさまに深謝いたします。
はじめに、私から上期の業況についてご説明します。足元の状況ですが、新型コロナウイルスワクチンの接種や感染防止の意識の高まりにより、新規感染者数が減少し、挙式・披露宴の実施状況は順調に回復しています。
そのような状況を踏まえ、通期業績予想を上方修正し、期末配当予想で10円の復配を計画しています。コロナ禍の影響下から順調に回復路線を進んでいる状況とご理解いただければ幸いです。
2022年10月期 第2四半期決算の総括(連結)
2022年10月期決算の状況についてご説明します。中間決算が終わり、挙式・披露宴の延期が減少し、施行状況は順調に回復しています。小幅の赤字を計上しているものの、計画対比は上回って推移しており、下期に向けての手応えを感じた6ヶ月間でした。
売上高は76億1,400万円、前年同期比77.3パーセント増となりました。新型コロナウイルス感染拡大による挙式・披露宴の延期が減少し、施行組数が前期と比較して829組増となったことにより、前年比でプラスの着地となりました。
計画比減で推移していますが、主な要因は、1月から3月の期間において感染者数の増加に伴うまん延防止等重点措置の発出により、一時的に延期が増加したことによるものです。冒頭でご説明したとおり、上期を通じては延期が減少しており、足元の4月の延期数は落ち着いて推移しています。
営業利益はマイナス4,400万円です。小幅の赤字を計上していますが、前年同期比で約16億円増加して着地しています。主に施行組数が順調に回復していることが背景にあり、計画対比も上回って推移しています。
なお、計画比でプラスになった主な要因は、原価率が計画比で1.9ポイント下回ったこと、人件費が想定を下回って推移したことなどによるものです。現在、業績は順調に回復傾向にあるとご理解いただければと思います。
親会社株主に帰属する当期純利益は1億2,200万円です。前年同期はマイナス9億4,200万円だったところから、約10億円増となりました。スライドに記載しているとおり、雇用調整助成金1億9,900万円を営業外収益に計上しています。
受注残組数は、2022年4月末時点で5,701組と、引き続き高水準で推移しています。当期は過去最高の組数を予定しており、お客さまにとっての安全・安心を担保しながら、幸せと感動の結婚式を今後執り行っていきます。
2022年10月期 第2四半期決算概況(連結)
決算概況については、スライドをご覧のとおりです。新型コロナウイルス感染拡大の影響はいまだに継続しているものの、施行組数は回復傾向にあります。売上高の回復に伴い、営業赤字は前年同期比で大幅に改善され、経常利益以降は黒字で着地しました。
売上高の推移
売上高の推移については、スライドのグラフをご覧のとおりです。
売上高の推移(四半期毎)
四半期毎の進捗においては、2020年9月に婚礼施行を開始して以来、回復傾向にあります。第2四半期の売上高が前四半期比で減少している要因は、1月から3月の期間において、新型コロナウイルス感染者数増加に伴うまん延防止等重点措置の発出などの影響を受け、婚礼施行が一部延期になったことによるものです。
婚礼事業の状況
婚礼事業の状況についてご説明します。売上高は前期比で約30億円増加しました。施行組数は前期比プラス829組で、国内の施行組数は前期比プラス821組、海外の施行組数はプラス8組で推移しました。
受注組数は前期比プラス618組となり、国内が前期比プラス577組、海外が前期比プラス41組となりました。
受注残組数は前期比マイナス259組、そのうち国内が前期比マイナス243組、海外が前期比マイナス16組で推移しており、引き続き高水準の受注残組数を確保しています。前年対比で減少していますが、従前、コロナ禍による延期を選択していたお客さまが順調に施行を行っているためで、施行状況が回復していることによるものとご理解ください。
施行単価は、前期比プラス32万5,000円の352万4,000円となりました。これは新型コロナウイルス感染防止の観点から3密を避け、挙式のみを実施したことや、平均参列ゲスト数が減少したことが主な要因です。コロナ禍の影響が少しずつ落ち着いていることを背景に、単価も緩やかに回復していくと考えています。引き続き、安全・安心をしっかりと担保しながら、結婚式の満足度を向上させていきます。
施行組数の推移(四半期毎)
施行組数の推移についてご説明します。昨年の新型コロナウイルス感染拡大による業績の落ち込みから現在は回復傾向にあることを、スライドのグラフでご覧いただけるかと思います。第2四半期について、前四半期比微減で推移しているのは、先ほどお伝えした1月から3月にかけての新型コロナウイルス感染者数の増加が影響しています。
受注組数の推移(四半期毎)
受注組数について、補足でご説明します。新型コロナウイルス感染拡大の影響がいまだ続いており、緊急事態宣言等の影響で受注は減少しているものの、現状は回復傾向にあると見ています。状況の改善に伴い集客も戻りつつあるため、今後は受注もしっかりと回復させていきたいと考えています。
営業利益の推移(四半期毎)
営業利益の推移については、冒頭にご説明したとおりです。上期は計画を上回って推移することができ、下期への折り返し地点として申し分なかったと考えています。
売上総利益・販管費の推移
10ページから12ページについては、資料をご覧ください。
財務の状況
財務の状況についてご説明します。自己資本比率は43.5パーセント、有利子負債依存度は27.7パーセントとなっています。一時、コロナ禍に伴う借入を行いましたが、現在は追加の借入など行う必要なく、安定して推移しています。財務基盤については、どうかご安心いただきたいと思います。
Topics①
上期のトピックについてご紹介します。2022年4月に発表された「マイナビ・日経 2023年卒大学生就職企業人気ランキング」の九州・沖縄本社の企業の中で、当社が第3位にランクインしました。同ランキングにて、全国の業種別の冠婚葬祭部門でも5年連続第1位、全国の文系総合ランキングでも第80位と、喜ばしい結果となりました。錚々たる企業が名を連ねる中、非常に光栄なことだと思っています。
このランキングをきっかけとして、ありがたいことに企業としての認知度は増していっていると考えています。九州・沖縄はもちろんですが、全国の優秀な学生の方々に当社のことを知っていただけるよい機会になっていると考えています。
常日頃の考え方ですが、「人は宝である」と考えています。私たちは今いる仲間や、これから入ってくる仲間と、世界企業を目指していきたいと思っています。そのためにさまざまな施策をとりながら、一人ひとりが成長し、優秀なスタッフのノウハウを共有しながら持続的な企業価値の創造に取り組んでいきます。
Topics②
現在、社内のDX化を推進しており、4月には営業顧客管理システムへの移行が完了しました。これは、来館からお客さま管理までの情報を一元化してつなげ、業務の生産性とさらなるお客さま接点のサービス向上を目的として行ったものです。
具体的には、お客さま専用のマイページ提供、顧客情報の一元化、受発注のデジタル化・会計との連携、BIツールの利用と、業務領域を幅広くデジタル化し連携しています。業務のデジタル化を進めることで、データの取得が容易となり、可視化と分析によりお客さま満足度を向上させる一助になっていると確信しています。
従前は3名であったシステム部員は現在18名まで増員し、このIT化プロジェクトも導入フェーズは完了し、次の運用改善のフェーズに移行しています。試算では、社内のプランナー、ウェディングスタイリストに関連する業務の生産性が、1割から2割ほど向上していくことを見込んでいます。
業務を効率化することでお客さまと接する時間を増やし、お客さまのさらなる感動を生み出すことが、このIT化プロジェクトの主目的です。ビジョンにある「感動創造カンパニー」に向け、非生産的な業務を効率化し、強みである感動創造に向けた取り組みを推進していきます。
以上で、2021年10月期第2四半期についてのご説明を終了します。
2022年10月期 業績見通しのポイント
金子和斗志氏(以下、金子):2022年10月期の業績見通しおよび取組内容について、私よりご説明いたします。
あらためて、アイ・ケイ・ケイホールディングスの決算説明会にご参加いただき、誠にありがとうございます。また、新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方々、およびご家族、関係者のみなさまに謹んでお悔やみ申し上げるとともに、罹患された方々には心よりお見舞い申し上げます。医療従事者の方をはじめ、感染防止にご尽力されているみなさまに深謝申し上げます。
ステークホルダーのみなさまには、これまで多大なご心配をおかけしているかと思います。先行きは不透明な状況が続いていますが、株主の方々やお客さま、当社の従業員、パートナー企業、その他ステークホルダーのみなさまのおかげで、順調に回復傾向にあります。その内容についてご説明します。
2022年10月期の業績見通しのポイントについてご説明します。2022年10月期は、上期が終わり、現状の業況を踏まえて通期の業績予想を大きく上回ることが想定されたため、2022年6月13日に通期業績予想を上方修正しています。その内容について、簡単にポイントをご説明します。
売上高は192億5,000万円と、前期比67.0パーセント増を見込んでいます。主な要因は、婚礼事業において、施行組数が1,779組増、施行単価が35万5,000円増で推移することを見込んでいることによります。
施行組数は過去最高を更新し、5,160組を見込んでいます。これは、2019年10月期に達成した最高組数である4,806組を大きく上回っています。
営業利益は16億5,000万円と、前年同期と比較すると約32億円増で推移することを見込んでいます。主な要因は、先ほどご説明した過去最高の施行組数と、施行単価が回復基調にあるということです。
また、親会社株主に帰属する当期純利益は14億円と、前年同期と比較して約18億円増を見込んでいます。また、現時点の業績予想の中には、新型コロナウイルス感染症の再拡大による緊急事態宣言の発出等の影響は加味していません。今後の動向も注視しつつ、安全・安心の徹底と、お客さまの感動を追求して事業に取り組んでいきます。
2022年10月期 業績見通し(連結)
2022年10月期は、先ほどお伝えしたとおり、婚礼事業の業績回復により各指標が良化して推移しています。
売上高・営業利益・経常利益の見通し(連結)
20ページについては、ご覧のとおりです。2022年10月期は、これまでの水準に近い営業利益率8.6パーセントを目指し、従業員一丸となって取り組んでいきます。さらに、次の事業年度に向けてステップアップできるよう、各種施策を推進していきます。まずは今期に営業利益率8.6パーセントを達成し、2023年10月期以降には営業利益率10パーセントまで回復していきたいと考えています。
配当計画
続いて、配当計画についてご説明します。当期は業績の回復を踏まえて、配当金は年10円の復配を計画しています。これまで2期連続で、新型コロナウイルス感染症拡大による業績への影響を考慮し、財務体質の安定維持を図ってきましたが、直近の財務状況も踏まえて株主さまへ還元することができると判断しました。
これまでご心配をおかけしていましたが、今後も中長期的な事業計画と経営体質の強化のために、必要な内部留保を確保しつつ、経営成績に応じた配当を実施していく方針です。引き続き、ご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
新型コロナウイルス感染拡大防止の対応①
23ページでは、新型コロナウイルス感染拡大防止の対応について記載しています。ホームページにて随時公表している内容ですが、大切なことですので、こちらにも記載しています。引き続き、お客さまの安全安心を最優先にしながら、満足度向上に努めていきます。
新型コロナウイルス感染拡大防止の対応②
同じく、ご不安になられているお客さまに少しでも安心して結婚式を行っていただけるよう、業界全体で一致団結してwithコロナ時代の祝福の場を実現していきます。
2022年10月期の取り組み①
2022年10月期の取り組みに関してご説明します。まず、以前からお伝えしていた茨城県水戸市への新規店舗の出店については、2023年4月7日をグランドオープンとして定め、4月後半より営業活動を開始しています。
水戸の偕楽園は、みなさまもご存じのとおり、金沢の兼六園、岡山の後楽園と並ぶ「日本三名園」の1つです。梅林が非常に壮観で、多くの観光客を集める日本屈指の名所です。ここは地域住民のみなさまにも長く愛され支持される、素晴らしい立地だと確信しています。2023年4月のオープンをぜひ楽しみにお待ちいただきたいと思います。
2022年10月期の取り組み②
続いて、新規事業についてです。2021年11月1日付でフォト事業を営む、Ambihone(アンビオーネ)株式会社を設立し、その第1号店を今年の7月ないしは8月に大阪城公園のジョーテラスオオサカに出店予定です。
当社ブランドを構築し、国内外で多数の受賞歴を持つカメラマンのノウハウを活かし、写真を通じてご家族の大切な思い出を未来に届けていきたいと考えています。フォト婚や記念写真需要などを取り込みながら事業展開を進めていきます。
2022年10月期の取り組み③
29ページも新規事業についてお話しします。2021年11月1日付で、結婚仲介事業を営むララ・クゥール株式会社を設立しました。
私たちが婚活事業を行う最大の理由は社会課題の解決です。少子高齢化や未婚化の進行により、婚礼市場は緩やかではありますが縮小しています。結婚式を行う川上にあたる出会いの場を創出することで、このような社会課題を解決することができます。また、私たちが強みとする人とのつながりやご縁を大切にする価値観にも合致します。
婚礼事業にもプラスの影響があると判断し、結婚仲介事業を行うこととしました。まだこれからの事業ですが、温かく見守っていただければと思います。
2022年10月期の取り組み④
当社が展開している結婚仲介事業の立ち上げおよび事業を軌道に乗せるための基盤構築を、サポートを受けながら進めていくための提携についてです。
タメニー社は、コネクトシップという会員相互のプラットフォームを運営しており、約5万2,000人の会員がその中で相互紹介を行っています。長年結婚相談所を運営されており、成婚率業界ナンバー1のタメニーからいろいろなサポートを受けながら、婚活事業を軌道に乗せていきたいと思います。
地域に根ざし、地域に愛されるブランドへ③
2022年5月に発表された、結婚情報誌ゼクシィが実施している「第22回ゼクシィウェディングフォトコンテスト」において、当社スタッフが第1位となる大賞を受賞しました。累計で7回目となる大賞の受賞であり、当社のフォト部門は間違いなく1つのブランドを構築していると実感しています。
今回受賞したフォトグラファーの津田は入社5年目で、当社に入社するまで写真について勉強したこともありませんでした。とにかく新郎新婦さまやご家族の心に寄り添って撮影に臨むスタッフであり、今回の写真も、ご家族のお子さまに向けるあたたかい気持ちや感情に寄り添った結果であると聞いています。
技術スキルはもちろんですが、当社の理念を軸にした人財教育の成果がこの結果に表れていると考えています。今後も結婚式にかかわる演出、サービス一つひとつのブラッシュアップを図りながら、お客さまの幸せと感動を作り上げていきます。
金子氏よりご挨拶
最後に、今回業績予想の上方修正を行うことができたのは、コロナ禍を乗り越え結婚式を待ち望んだ新郎新婦さまの想い、そして、当社スタッフの一人ひとりが、お客さまのために行動した積み重ねの結果であると考えています。
この期間を支えていただいたステークホルダーのみなさまに、心から感謝申し上げるとともに、さらなる成長を志向してまいります。今後ともご支援ご厚情のほど、何卒よろしくお願いいたします。本日は、誠にありがとうございました。
質疑応答:M&Aなどの投資の可能性について
司会者:「手元流動性が積み上がってきていると考えますが、新規店舗のほかにも、M&Aといった投資の可能性があればご教示ください」というご質問です。
金子:手元流動性が積み上がってきていることは確かですし、新規店舗となるAmbihoneで計画しているものがあるため、そちらは積極的に投資していこうと考えています。
M&Aについては今のところ、やはりいろいろな条件などがあるため、それらを精査しながら、可能性は残しつつも、積極的に取り組むのではなく、M&Aでお互いがプラスになるという条件のもとで考えていきたいと思います。
質疑応答:原材料高の影響について
司会者:「業績予想に原材料高の影響はどの程度反映されていますか?」というご質問をいただいています。
金子:原料高については、主な材料は半年ごとに見積もりを取っています。その中で、輸入している分の価格は多少上がってきているところがありますが、これは厨房がいろいろな食材を組み合わせて料理を作るように、材料を組み合わせながら原価率をきちんと確保して、材料高を織り込んだ数字で今回の業績予想は出しています。
質疑応答:新卒採用時に重視しているポイントについて
司会者:「新卒採用時に重視しているポイントについて教えてください」とのご質問を頂戴しています。
金子:やはり学生の将来性を一番に重視しています。過去にどのような取り組みを行ったのか、また現在どのようなことに取り組んでいるのか、その過程の延長線が未来を作ると考えています。どのような時にどういった判断をしてきたのか、また失敗談であっても、その失敗についてどのように回答するのかを聞くなど、いろいろな物事を参考にしながら決めています。その方の過去の取り組み、そして現在、未来を複合的に判断しながら採用を進めています。
質疑応答:ナシ婚に対する今後の見通しについて
司会者:「事業環境に関して、いわゆるナシ婚の比率と推移、今後の見通しを教えてください。また、御社においてナシ婚へのビジネス機会があれば、ご説明をお願いします」とのご質問です。
金子:ナシ婚は当然増えています。その中においても、王道の理念というものがまだきちんとあります。例えば市場に事業者が、上から1番、2番、3番、4番、5番といるとすれば、我々はその地域のトップとナンバー2という位置にいます。下のほうから影響を受け消えていきますが、我が社へのナシ婚の影響は、数年はないものと見ています。
ナシ婚の中でも、挙式はせずに写真だけ残したいという層がいますので、そちらについてはAmbihoneのフォト事業で取り込んでいます。着々と出店計画も立てていますし、そちらで売上と利益はきちんと積み上げていこうと考えています。当然、既存のビジネスも順調に推移しています。
質疑応答:施行組数増加による満足度の低下について
司会者:「施行組数が過去最高となる見通しは喜ばしいことと思いますが、挙式、披露宴が詰め込み気味になることで、施行者や来客者の満足度の低下につながる懸念はありませんか?」とのご質問です。
金子:詰め込みすぎるということは起こりません。我々はきちんと時間配分を行っていますので、そのようなことは起きないとお伝えさせていただきます。
質疑応答:物価高による影響と施行価格への転化について
司会者:「物価高による影響と、施行価格への転化の考え方についてご説明をお願いします」とのご質問です。
金子:確かに、一般的には物価高が起こっています。しかし、当社では厨房が数多くの食材をバランスよくチョイスしており、安定した価格のものを使いながら、手間暇を加えた料理を作っています。
価格については、コロナ禍の中でまだまだ回復しているとは言えません。これは我々の想定ですが、コロナ前の1組あたり400万円は、来年か再来年には回復できる可能性を持って進めています。
質疑応答:経営人財の育成状況や新規事業のマネジメント状況について
司会者:「世界中で活躍する経営者を育てる」という考えのもと、新規事業を積極的に立ち上げていますが、経営人財の育成状況や新規事業のマネジメント状況についてご説明をお願いします」とのご質問です。
金子:全員がマネジメントできるとは思っていません。その中で、アイケアは売上・利益ともに順調に推移しています。また、私が社長を務める明徳庵は、No.2の松井取締役にすべてを任せており、今期も黒字化に向かって順調に進んでいます。
Ambihoneの今後の店舗展開についても、よい場所に出店できそうです。売上的に1組あたりの単価はそれほど多くないと思いますが、施行組数が増えると予想されますので、2年目からは黒字化が達成できると思います。
ララ・クゥールに関しては会員数がまだまだ不足している状況ですが、ウエディングの川上にあるため、川上をきちんと押さえれば、川中、川下に来る流れで作っています。したがって、こちらはこれからだと考えています。
事業のトップを育てる中で、できる人財とこれからの人財とが混在するのは間違いありません。できる人財は数名おりますし、そうでない人財もいろいろと勉強しています。他は順調だと考えています。
質疑応答:今後の見通しについて
司会者:「現況を踏まえた今後の見通しについて」とのご質問です。
金子:我々はいろいろな事業を行っていますが、ウエディング業界はコロナ禍で非常に打撃を受けています。今後、新型コロナウイルスが終息した時には、戻る分野と戻らない分野が出てきますし、「ナシ婚」などもあります。
我々は川上のララ・クゥール、川中のアイ・ケイ・ケイ、加えてAmbihone、さらにフォト事業といった一貫した流れを作りながら、食品事業もきちんと行い、また「IKKアカデミー」といった社員の底上げをしていきたいと考えています。
IT化においても、取締役の小田が「システム課」というきちんとした組織を作っています。私はITに関しては弱いですが、私も含めて組織のIT化の底上げをしていきたいと思っています。
社外の方からはいろいろな取り組みの評価をいただいていると思います。その取り組みにおけるIR情報をみなさまにお伝えすることができると思っています。KinKi Kidsさんとのコラボレーションなど、7月はさまざまな取り組みができる環境が整っています。現在はお話しできませんが、新たな取り組みで業界の進歩・発展に貢献できればと考えています。
また、新規事業についてもスタッフとともに考え、さまざまなアイデアを出していきながら、来期の取り組み内容を発表できれば幸いです。まずはこのような状況の中で、みなさま方とお話しできることに感謝します。本当にいつもありがとうございます。
質疑応答:今後の業績について
司会者:「今後の業績について教えて欲しい」とのご質問です。
金子:今後の業績を左右するのは単価だと考えています。我々のブランドからすれば、新型コロナウイルスのワクチンと治療薬がきちんとでき、行政の対応が変わってくれば、飛沫感染防止パネルはいずれ外れます。
今はパネルがあるため出席人数を制限していますが、パネルが外れれば人数は5名から10名、必ず増えると思います。それによって、今は約350万円の単価が400万円近くになります。婚礼組数も増加して推移しているため、きちんとした業績が確保できると考えています。その上で、我々は努力しながら一歩一歩、挑戦していこうと考えています。
小田と森木からも、システムと営業の今後の取り組みについてシステム面、営業面でコメントをさせていただきます。
小田: 私からシステムについて、デジタル化を含めたかたちでお話しします。
まず、この4月にシステムの切替が終わりましたので、今後しっかり運用、定着を図っていきます。その中で、先ほど金子から話があったように、まずは会社全体のIT力を強化するということで、社員のIT技術の底上げをしていきたいと思っています。
また、今取り組んでいるシステムは社員の生産性を上げていくところを主に置いていますが、今後はお客さまの感動創造ということで、下期はお客さま接点のシステム化に取り組んでいく予定です。それにより、お客さまとさまざまな接点を含めたかたちでの情報のやり取りやサービスに還元していきたいと考えています。
その他の新規事業で、Ambihone、ララ・クゥールはさまざまなデジタル化を現在企画しています。こちらもしっかりと支えていくかたちで、事業の発展・進化を進めていきたいと考えています。
森木:営業の状況についてご報告します。組数に関しては、本日ご報告したとおりです。現場の単価見込みについても、獲得段階での平均人数が、前期比107パーセント前後で推移してきています。
前年度は新型コロナウイルスの影響で獲得時の人数からさらにダウンしましたが、下半期以降の人数に関しては、獲得時の人数から増加傾向に現状推移しています。そのようなことから、今期の単価に関しても上半期を上回った単価で着地する見込みだと考えています。今期の組数に関してはご報告のとおりですが、来期に向けても現場として獲得に取り組んでいるのが現状です。
来期は今期以上の組数にチャレンジしていきたいと考えています。現在、既存店の集客、成約の回復が見込めています。現状の保有組数の状況と、来期においては4月7日に水戸の新規店舗のオープンもあります。そのため、半期分の組数を踏まえ、来期においてもさらに組数を増加できるよう、現場としても取り組んでいく予定です。
質疑応答:IT化・デジタルシフトに関する業界内でのポジションについて
司会者:「IT化・デジタルシフトに関して、御社は業界内で先行者、またはフォロワーなど、どのようなポジションにありますか?」とのご質問です。
小田:今回、当社で取り組んだデジタル化に関して、私自身は先行者だと考えています。業界自体がまだまだ非常にアナログ的なところがありますが、当社に関しては、お客さまからの接点含めた伝票データのデジタル化を、すべて一元化してつなげています。そのため、業界においては先行者のポジションで推進していると考えています。
金子:小田を先頭にして推進しています。また、若手の育成もシステム化が順調に推移しています。先行者として、我々がウエディング業界のIT・システム化を担っていく気概で臨んでいます。
私もIT化・システム化については一歩一歩勉強し、成長していきますので、説明会をご覧のみなさま、今後ともご指導ご鞭撻よろしくお願いいたします。みなさま方、本当にありがとうございました。
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