NY株式市場(4日)米国10年債利回りは一時1.7%まで急低下ー雇用統計でNFPは予想を上回る
4日のニューヨーク株式市場でダウ平均は売り先行で取引が始まりそうだ。
緊迫化しているウクライナ情勢でロシア軍が欧州最大級の原発能力を持つウクライナ南部のザポロジエにある原子力発電所を攻撃したことからリスク回避の動きが鮮明となりそうだ。4日のアジア市場やヨーロッパ株式市場が急落していることから世界的な株安の流れに歯止めが掛かりそうにないだろう。
ダウ平均は寄り付きで再び3万3400ドル台まで押し込まれる局面が見られよう。
取引開始前に発表された2月の雇用統計で非農業部門雇用者数は67.8万人と市場予想(44万人増)を上回ったほか、失業率は3.8%と市場予想(3.9%)を下回り雇用環境の良好さが確認されたが、これまでのところ相場への影響は限定的となりそう。
ダウ平均は、週末要因も加わることから2月23日(終値:3万3131ドル)や3月1日(終値:3万3294ドル)に終値ベースで付けた直近安値が視野に入る水準まで再び下押し圧力が強まりそうで、今晩は売り一巡後にどの程度下げ渋ることができるのか、下値抵抗力が試される1日となる。
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