NY株式市場(10日)米国10年債利回りが一時2.0%台まで急伸ー新規失業保険申請件数は予想を上回る
10日のニューヨーク株式市場でダウ平均は売り先行で取引が始まりそうだ。
取引開始前に発表された1月消費者物価指数は前年比で+7.5%と市場予想(+7.3%)を上回った。この結果、+7.0%だった前月から伸びが加速し約40年ぶりの高水準となったことから、再びインフレ懸念が台頭しよう。CPIの発表を受けてFRBによる早期の利上げ観測が高まりそうなほか、米国10年債利回りが一時2.0%台まで急進したことも相場の重しとなりそう。
ダウ平均は寄り付きで前日の上昇分(305ドル)を帳消しにして節目の3万5500ドル割れを試す局面見られそうで、直近の戻り歩調から今晩は上昇一服となりそうだ。
同じく取引開始前に発表された週間ベースの新規失業保険申請件数は22.3万件と市場予想(23.0万件)を上回ったことも買い手控え要因となるだろう。
ただ、ダウ平均は、3万5000ドル台前半で50日移動平均線(3万5416ドル)や20日移動平均線(3万5104ドル)200日移動平均線(3万5027ドル)などのチャート分析上の節目が控えていることから、徐々に下値の硬さも強く意識されやすい相場環境が継続しそうな1日となる。
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