ユーロ圏の労働市場はパンデミック前に回復=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2022/01/11 04:57
 NY時間の終盤に入って、動きも一服する中、ユーロ円は130円台半ばで推移している。きょうの市場はリスク選好の雰囲気が強まり、円相場は円高の動きが優勢となった。また、リスク回避のドル買いも見られたことから、ユーロ円は二重の逆風にさらされた格好。一時130円台前半まで下落し、200日線も下回っており、明日以降の動きが警戒される。

 きょうは11月のユーロ圏の雇用統計が発表になっていたが、失業率は7.2%まで低下していた。より足元の状況を反映したデータでは、さらに改善があったことを示唆している。パンデミックによるユーロ圏の労働市場への打撃は米国ほどではないものの、企業は労働力不足が生産を制約していると報告しており、今年の賃金上昇には上振れリスクが示唆されている。しかし、ユーロ圏の賃金には米国ほどの上昇圧力はないものと見られる。

EUR/JPY 130.46 USD/JPY 115.19 EUR/USD 1.1326

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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