NY株式市場(3日)失業率は市場予想以上に改善ーオミクロン株めぐる警戒感は続く⁈
3日のニューヨーク株式市場でダウ平均は買い先行で取引が始まりそうだ。
取引開始前に発表された11月の雇用統計で非農業部門雇用者数は、21万人増と市場予想(54.5万人増)を大きく下回る内容となったことから、雇用情勢の回復に伴う過度な利上げ観測は高まっていないようだ。ダウ平均は前日の良好な地合いを踏襲する形で取引が始まりそう。寄り付きでは3万4700ドル台を回復する場面が見られよう。原油価格が一時68ドル台後半まで上昇したことは、エネルギー関連株の追い風となるだろう。
取引時間中では、日本時間4日午前0時に発表される11月のISM非製造業景況指数(市場予想:65.0)や10月の製造業受注(前月比予想:0.5%増)でサービス業の景況感や製造業の受注動向を確認する必要がありそうだ。
ただ、ダウ平均は、前日に今年最大の上げ幅(617ドル高)を記録したほか、週末要因も重なって上値追いには慎重にならざるを得ないだろう。今回の雇用統計では失業率が4.2%と市場予想(4.5%)以上に低下したことから、FRBによる金融政策の正常化に向けた警戒感は根強くなりそうなほか、新型コロナウイルスの「オミクロン型」をめぐるニュース・ヘッドラインには神経質な地合いが継続しそうな1日となる。
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