３日の株式相場見通し＝反発、米株大幅高受け不安心理和らぐ

　３日の東京株式市場は主力株中心に買い戻される展開となり、日経平均株価は反発に転じる可能性が高い。前日の欧州株市場は新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株への警戒感から軒並み軟調だったが、米国株市場ではＮＹダウが今年最大の上げ幅を記録したほか、ナスダック総合指数やＳ＆Ｐ５００指数など主要株指数が揃って大きく上昇しており、これを受けて東京市場でも投資家の過度な不安心理が後退しそうだ。ただ、世界的に株価のボラティリティが高まるなか、取引時間中は米株価指数先物の動きや中国・香港株などアジア株市場の動向を横にらみに、上下に不安定な値動きが継続する公算が大きい。日本時間今晩に予定される１１月の米雇用統計の結果を見極めたいとの思惑もあり、日経平均は戻しても大引けにかけて手仕舞い売りで伸び悩む可能性もある。

　２日の米国株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前営業日比６１７ドル７５セント高の３万４６３９ドル７９セントと急反発。ナスダック総合株価指数は同１２７．２６８ポイント高の１万５３８１．３２０だった。

　日程面では、きょうは１２月の日銀当座預金増減要因見込みが朝方取引開始前に発表される。海外では、１１月の財新中国非製造業ＰＭＩ、１０月のユーロ圏小売売上高、１１月の米雇用統計、１１月の米ＩＳＭ非製造業景況指数など。

出所：MINKABU PRESS