東京株式（寄り付き）＝売り優勢でスタート、欧米株安を引き継ぎリスクオフ

　週明け２２日の東京株式市場は売り優勢のなかスタート、寄り付きの日経平均株価は前営業日比１２７円安の２万９６１８円と反落。

　前週末の米国株市場では主要株指数が高安まちまちの展開で、米長期金利の低下を背景にハイテク株比率の高いナスダック総合指数は続伸し過去最高値を更新したが、ＮＹダウは２７０ドル近い下げで３日続落となった。欧州ではここにきて新型コロナウイルスの感染再拡大が顕著で、オーストリアではロックダウンが再び導入されるなど経済への影響が懸念され、前週末の欧州株は軒並み安となっている。米国株市場でも景気敏感株を中心にリスクを回避する動きが強まった。東京市場ではこの流れを引き継ぎ、足もと主力株中心に買いポジションを低くする動きが予想される。前週末に岸田政権の打ち出す経済対策の内容が明らかとなったが、事前に織り込みが進んでおり全体への影響は限られそうだ。国内に新たな買い手掛かり材料は乏しく、米株価指数先物の値動きなどに左右されやすい地合いとなりそうだ。

出所：MINKABU PRESS