やはり“高止まり”を主体としながら…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2021/11/15 10:55

◆ 膠着 - 引き続き“114円”付近…


「(米国が)休日の谷間」ということもあり、先週末は“大きな動意”につながることはありませんでした。
注目の「米10年債利回り」は“揺れ動いた(1.58%→1.53%→1.58%)”ものの、“一方向”に動くには至っておりません。
このためドル円も“方向感定まらず”を続けており、“114円ライン”を挟んで膠着に終始しているのが実状といえます。

◆ 「明日(米小売売上高)」が注目となるだけに…?


本日は「中国・小売売上高/鉱工業生産」こそ予定されるものの、今週の注目はやはり明日(16日)の「米小売売上高」と見られます。
このため“様子見”になりやすく、膠着が続く可能性が否めないところです。

「利上げを急ぐ」にはなっていないだけに、「早期の米利上げ観測」へと傾斜するかは未知数といわざるを得ません。
一方でオーダー状況を見ると、“113.70-50円”にはドル買いオーダーが、“114.20-30円”にはドル売りが、どちらもかなりの規模で並んでいると聞き及びます。
期待感のみでいずれかに突破しようとするのは、やはり困難と見るのが自然です。

連日の記載になりますが、“一方向には動きづらい”という面も併せ持っています。
“崩れる”とは思いませんが、やはり目先は“高止まり”を主体と考えつつ、押した際の“買い拾い”を期待したいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン


上値5:114.596(+2σ、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:114.444(11/1高値)
上値3:114.299(11/12高値、+1σ、ピボット1stレジスタンス)
上値2:114.092(11/12高値後の61.8%戻し)
上値1:114.029(11/12高値後の50%戻し、大台)
前営業日終値:113.920
下値1:113.823(20日移動平均線)
下値2:113.758(11/12安値)
下値3:113.698(11/9~11/12の38.2%押し、ピボット1stサポート)
下値4:113.512(11/9~11/12の50%押し、日足・一目均衡表転換線、-1σ)
下値5:113.438(日足・一目均衡表基準線、ピボット2ndサポート)

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想