アイ・テック、今期経常を2.5倍上方修正・5期ぶり最高益更新へ

配信元:株探
投稿:2021/11/11 11:00
 アイ・テック <9964> [JQ] が11月11日午前(11:00)に決算を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比9.1倍の31.6億円に急拡大し、従来予想の10億円を上回って着地。
 併せて、通期の同利益を従来予想の20億円→50億円(前期は18.3億円)に2.5倍上方修正し、増益率が9.3%増→2.7倍に拡大し、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比23.7%増の18.3億円に伸びる計算になる。

 直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比7.6倍の21.6億円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の1.7%→10.6%に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  当第2四半期連結累計期間におきましては、鋼材の販売・加工事業については、世界的な鉄源不足を背景に昨年12月にスクラップ価格が急騰し、国内電炉メーカーは大幅な製品価格の値上げを発表いたしました。また、鉄鉱石や石炭等の資源価格も上昇している事から、国内高炉メーカーも追随するかたちとなりました。その後も、世界的に旺盛な鉄の需要からスクラップや資源価格は月を追うごとに値上がりをしており、更に国内においては自動車産業の回復に加え、低燃費船舶の需要増加から造船業も急回復しており、限られた鉄源の配分から、建材向け製品への供給量は大幅に削減されております。このような状況から、出荷量は伸び悩んだものの、鋼材価格は過去に経験した事のないような上昇となっております。これらの結果、鋼材の価格上昇により売上額が増加した事に加えて、夏場にはピークアウトすると想定していた鋼材市況は、今なお上昇しており、それに伴い、収益率も急上昇した事から営業利益は当初見込みを大幅に上回る結果となりました。鉄骨工事請負事業につきましても、工事進行基準適用の大型物件はオリンピック後の再開発物件等が徐々に動き始めており、進捗物件数も回復してまいりました。また、工事進捗につきましても概ね順調に進捗している事から営業利益は当初見込みを若干上回る結果となりました。なお、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、営業利益の増加によるものであります。 また、通期の業績予想につきましても、当第2四半期連結累計期間の業績及び足元の鋼材市況や需給状況等を勘案し修正いたします。今後も鋼材の販売・加工事業及び鉄骨工事請負事業共に堅調に推移するもとの予想されるものの、中国経済の変調の兆しに加え、国内鋼材市況はかなりの高値圏にある事から、動向を注意深く見守って参ります。 なお、個別業績における差異及び修正の理由につきましても同様であります。(注) 上記の業績予想は、本資料発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後の様々な要因により予想数値と異なる可能性があります。
配信元: 株探

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