nms、上期最終を一転赤字に下方修正

配信元:株探
投稿:2021/10/29 15:00
 nms ホールディングス <2162> [JQ] が10月29日大引け後(15:00)に業績修正を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終損益を従来予想の1000万円の黒字→2億8000万円の赤字(前年同期は4億9900万円の赤字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。
 なお、通期の最終損益は従来予想の6億円の黒字(前期は7億3500万円の赤字)を据え置いた。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  当第2四半期連結累計期間は、第1四半期は堅調に推移したものの、当社グループ進出国・地域において、新型コロナウイルス感染症(以下、感染症)の再拡大による、想定を上回る規模でのロックダウンが断続的に続き、すべての事業において売上・利益への影響を受けました。 加えて、第2四半期以降、EMS事業およびPS事業における、部材不足に起因する影響が顕著となり、国内外のお客様の減産や稼働停止、生産計画後ろ倒し等による大幅な生産減および需給ひっ迫を背景とした原材料・副資材の価格高騰や物流コストの上昇等、事業環境変化による利益減少を余儀なくされる見込みです。これに対し、グループ全体で徹底した固定費削減を実行し利益の確保に努めたものの、感染症および部材不足による影響が大きく、前回発表予想を修正いたします。 なお、通期業績見通しにつきましては精査中であります。事業環境変化による影響など、先行きが見通せる状況になった段階で速やかに開示いたします。<事業の動向> 先行き不透明な事業環境は続いているものの、各事業とも需要は旺盛な状況が続いています。部材不足によるお客様の一時的な生産減や計画後ろ倒し等があるものの、受注の勢いは衰えておらず、受注残が積み上がっている状況であり、各事業とも部材不足解消時および次年度につながる取り組みを進めています。 EMS事業においては、ベトナム拠点が21年6月より新規品生産立ち上げを開始しました。車載用ワイヤレス充電器関連やAV・音響機器関連など、プレス技術を核とし、完成品まで生産できる特長を活かし、ベトナムへの生産移管を進める日系企業のニーズに対応を進めています。 また、同事業のメキシコ拠点は生産計画が後ろ倒しになっていたお客様からの受注が再開され、22年度からの生産立ち上げに向けた準備を開始しています。主軸の車載関連部品に加え、家電や工具、産業機器など、幅広い分野における基板実装ビジネスを北中米で展開していく計画です。
配信元: 株探

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