上下方向性模索の相場付き

【注目ポイント】21日MA(≒109.850円)を上抜け突破するか否か
【見通し1】上抜け突破なら、「110.730円」付近までの戻り(=上昇)
【見通し2】上値抑制なら、「109.000円」付近までの下押し(=下落)
【総合判断】「109.000~110.730円」を“往って来い”となるレンジワークが継続しそう
ここもとの米ドル/円は、上下方向性を模索する相場付きが継続しています。
上図の各メルクマールを見ると、1) 21日MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う状態となっていること、3) BB・±1σおよびBB・±2σラインが21日MAに対しパラレルとなっていること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の上方で点灯していること、そして、5) DMI(方向性指数)でADXが右肩下がりとなり、+DI>-DIとなっている(上図赤色点線丸印)ことから、米ドル/円・日足チャートでは、レンジ相場を形成する中での戻りの時間帯であると判断します。
目先の注目ポイントは、21日MA(≒109.850円、上図黄色矢印)をローソク足が上抜け突破するか否か。
各メルクマールを主軸とする見通し①および②につき、以下をご確認ください。
[見通し①]
これからの時間にかけて、仮にローソク足が同MAを終値ベースで上抜け突破した場合は、「現在レート>約1カ月間における市場参加者の平均コスト」→「買い方フェイバー(優勢)/売り方アゲインスト(劣勢)」→「上昇モメンタムの強まり」となりそうです。そのケースでは、心理的水準である「110.000円」およびBB・+1σライン(≒110.300円)超えも伴いつつ、BB・+2σライン(≒110.730円、上図①)付近までの戻り(=上昇)となりそうです。
[見通し②]
一方で、ローソク足が同MAで上値を抑制される動きとなった場合は、「上値抵抗圧力の増大」→「下値切り下げ」となりそうです。そのケースでは、BB・-1σライン(≒109.410円)割れを伴いつつ、BB・-2σライン(≒109.000円、上図②)付近までの下押し(=下落)となりそうです。
米ドル/円の各メルクマールを概括すると、当面は上下の方向性やその動意を探る時間帯が継続しそうです。よって、上記見通し①②より、当面の米ドル/円は引き続きBB・±2σライン内のゾーン(≒109.000~110.730円、上図黄色四角枠)を“往って来い”となるレンジワーク主体の相場展開になると予想します。
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