サカタインクス<4633>は11日、2021年12月期第2四半期(21年1月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比11.6%増の886.76億円、営業利益が同58.6%増の50.45億円、経常利益が同126.5%増の58.52億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同169.7%増の40.39億円となった。
印刷インキ・機材(日本)の売上高は前年同期比2.7%増の244.39億円、利益面では、パッケージ関連が堅調に推移したことに加え、全般的なコスト削減が寄与し、営業利益は同63.9%増の8.24億円となった。パッケージ関連では、グラビアインキは内食関連の需要が比較的堅調であったが、外出自粛によるレジャー消費やコンビニエンスストアにおける需要の停滞に加え、前年上半期の巣ごもり特需による一時的な販売増がなくなり前年同期を下回った。フレキソインキは好調な通販関係や家飲み需要に支えられ前年同期を上回った。印刷情報関連では、デジタル化の影響に加え、感染症の影響により広告需要が低迷し、新聞インキは前年同期を下回った。一方、オフセットインキは感染症の影響で前年上半期は販売が大きく落ち込んだこともあり前年同期を上回った。以上のことから、印刷インキ全体では前年同期を上回った。機材については、印刷製版用材料は低調であったが機械販売が増加し、前年同期を上回った。
印刷インキ(アジア)の売上高は、販売数量が増加したことに加え、販売価格の改定が進み同18.0%増の181.35億円となった。利益面では、原材料高が影響したが、販売数量の増加や販売価格の改定効果が寄与し、営業利益は同41.9%増の12.21億円となった。主力のパッケージ関連のグラビアインキは、感染症の影響を受けたが、インドネシア、ベトナム、タイなどが堅調に推移し、昨年の上半期に事業活動に大きな制約を受けたインドでも、回復傾向が続いた。印刷情報関連では、インドは感染症の影響により需要の回復が一部に留まったが、経済活動の回復に伴い中国は好調に推移した。
印刷インキ(米州)の売上高は、パッケージ関連の販売数量が増加し、販売価格の改定が進んだことにより、同6.0%増の263.52億円となった。利益面では、原材料高が影響したが、販売数量の増加や販売価格の改定、コスト削減が寄与し、営業利益は同11.1%増の16.46億円となった。主力のパッケージ関連では、旺盛な需要を背景として、顧客密着型の技術サービスの充実による環境配慮型製品の拡販に取り組み、フレキソインキ及びグラビアインキが堅調に推移した。メタルインキは環境負荷の観点からアルミ缶に対する需要が高まっており、堅調に推移した。印刷情報関連であるオフセットインキは、UVインキなどが堅調に推移したことに加え、感染症の影響で前年上半期は販売が大きく落ち込んだこともあり、前年同期を上回った。
印刷インキ(欧州)の売上高は、販売数量が増加し、ドイツの子会社を連結の範囲に含めたことなどから、同55.5%増の80.03億円となった。利益面では、販売数量の増加及び新規連結による増益に加え、組織再編や生産能力増強によるコスト削減が寄与し、営業利益は0.47億円(前年同期は2.54億円の損失)となった。パッケージ関連を中心に拡販に取り組み、販売は堅調に推移した。
機能性材料の売上高は同17.6%増の67.54億円、利益面では、デジタル印刷材料の販売が全般的に増加し、欧米事業のコスト体質の改善も進んだことに加え、在庫評価減の一巡や諸経費の削減が寄与し、営業利益は同177.7%増の9.27億円となった。インクジェットインキは、感染症の影響により落ち込んでいた広告需要が海外を中心に回復し、拡販が進み、前年同期を上回った。カラーフィルター用顔料分散液は、パネルディスプレイ市場の好況が続き、堅調に推移した。トナーは、感染症の影響により落ち込んでいたオフィス用途の需要が上向き、前年同期を上回った。
2021年12月期通期の連結業績予想については、同日、業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比10.8%増(前回予想比5.3%増)の1,790.00億円、営業利益が同24.8%増(同12.5%増)の90.00億円、経常利益が同32.2%増(同12.0%増)の103.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同38.4%増(同14.1%増)の73.00億円としている。
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印刷インキ・機材(日本)の売上高は前年同期比2.7%増の244.39億円、利益面では、パッケージ関連が堅調に推移したことに加え、全般的なコスト削減が寄与し、営業利益は同63.9%増の8.24億円となった。パッケージ関連では、グラビアインキは内食関連の需要が比較的堅調であったが、外出自粛によるレジャー消費やコンビニエンスストアにおける需要の停滞に加え、前年上半期の巣ごもり特需による一時的な販売増がなくなり前年同期を下回った。フレキソインキは好調な通販関係や家飲み需要に支えられ前年同期を上回った。印刷情報関連では、デジタル化の影響に加え、感染症の影響により広告需要が低迷し、新聞インキは前年同期を下回った。一方、オフセットインキは感染症の影響で前年上半期は販売が大きく落ち込んだこともあり前年同期を上回った。以上のことから、印刷インキ全体では前年同期を上回った。機材については、印刷製版用材料は低調であったが機械販売が増加し、前年同期を上回った。
印刷インキ(アジア)の売上高は、販売数量が増加したことに加え、販売価格の改定が進み同18.0%増の181.35億円となった。利益面では、原材料高が影響したが、販売数量の増加や販売価格の改定効果が寄与し、営業利益は同41.9%増の12.21億円となった。主力のパッケージ関連のグラビアインキは、感染症の影響を受けたが、インドネシア、ベトナム、タイなどが堅調に推移し、昨年の上半期に事業活動に大きな制約を受けたインドでも、回復傾向が続いた。印刷情報関連では、インドは感染症の影響により需要の回復が一部に留まったが、経済活動の回復に伴い中国は好調に推移した。
印刷インキ(米州)の売上高は、パッケージ関連の販売数量が増加し、販売価格の改定が進んだことにより、同6.0%増の263.52億円となった。利益面では、原材料高が影響したが、販売数量の増加や販売価格の改定、コスト削減が寄与し、営業利益は同11.1%増の16.46億円となった。主力のパッケージ関連では、旺盛な需要を背景として、顧客密着型の技術サービスの充実による環境配慮型製品の拡販に取り組み、フレキソインキ及びグラビアインキが堅調に推移した。メタルインキは環境負荷の観点からアルミ缶に対する需要が高まっており、堅調に推移した。印刷情報関連であるオフセットインキは、UVインキなどが堅調に推移したことに加え、感染症の影響で前年上半期は販売が大きく落ち込んだこともあり、前年同期を上回った。
印刷インキ(欧州)の売上高は、販売数量が増加し、ドイツの子会社を連結の範囲に含めたことなどから、同55.5%増の80.03億円となった。利益面では、販売数量の増加及び新規連結による増益に加え、組織再編や生産能力増強によるコスト削減が寄与し、営業利益は0.47億円(前年同期は2.54億円の損失)となった。パッケージ関連を中心に拡販に取り組み、販売は堅調に推移した。
機能性材料の売上高は同17.6%増の67.54億円、利益面では、デジタル印刷材料の販売が全般的に増加し、欧米事業のコスト体質の改善も進んだことに加え、在庫評価減の一巡や諸経費の削減が寄与し、営業利益は同177.7%増の9.27億円となった。インクジェットインキは、感染症の影響により落ち込んでいた広告需要が海外を中心に回復し、拡販が進み、前年同期を上回った。カラーフィルター用顔料分散液は、パネルディスプレイ市場の好況が続き、堅調に推移した。トナーは、感染症の影響により落ち込んでいたオフィス用途の需要が上向き、前年同期を上回った。
2021年12月期通期の連結業績予想については、同日、業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比10.8%増(前回予想比5.3%増)の1,790.00億円、営業利益が同24.8%増(同12.5%増)の90.00億円、経常利益が同32.2%増(同12.0%増)の103.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同38.4%増(同14.1%増)の73.00億円としている。
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