NY株式市場(29日)新規失業保険申請件数は市場予想を上回るー取引終了後のアマゾン決算に注目
29日のニューヨーク株式市場でダウ平均は反発して取引が始まりそうだ。
ダウ平均は、取引開始前に発表されたマクロ経済指標が相次いで低調だったことでFRBによる早期のテーパリング(金融緩和の縮小)開始観測が後退したことから主力株中心に買い戻される銘柄が目立ちそうだ。
特に取引開始前に発表された4-6月期のGDPは、季節調整済み・年率換算で前期比6.5%増とGDPの規模はコロナ前の水準を回復したものの、市場予想(8.5%増)を下回ったほか、週間ベースの新規失業保険申請件数は、40万件と市場予想(38.5万件)を上回ったことから、アメリカ景気の回復の鈍さが目立つ結果となった。
本格化している主力企業の決算発表では、取引終了後に4-6月期決算を発表するアマゾンの業績動向に注目が集まっているほか、30日にはFRBがインフレ指標として注目しているPCEコアデフレータの発表を控えて大きくポジションを傾けにくい相場環境が継続しそうなことから、ダウ平均は朝方の売買をこなしながら再び節目の3万5000ドル台を回復した後は、上値の重さが目立つ相場展開となりそうな一日となる。
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