NZドル強気に伴い、豪ドル/NZドルは軟調推移継続中
【注目ポイント】-2%乖離線(≒1.05333NZドル)下値サポート成否
【見通し1】同乖離線下値サポートなら、「1.07480NZドル」付近までの戻りも
【見通し2】同乖離線割れなら、買い下がりがワークしそう
今週14日に開催されたRBNZ(NZ中銀)会合によるタカ派サプライズに伴うNZドル高フローもあり、足もとの豪ドル/NZドルは下押し基調主体の動きとなっています。
そんな中、豪ドル/NZドルの相場俯瞰図として、2016年1月以降の週足・エンベロープ(期間:26週、乖離率:2.00%と4.00%)を見ると、現時点では以下のようなメルクマールが視認できます。
① 約半年間における市場参加者の平均コストを示す26週MA(移動平均線)が横向き推移となっている。
② ①に伴い、±2%乖離線および±4%乖離線も同様に横向き推移となっている。
③ 直近ローソク足が-2%乖離線付近に迫る動きとなっている。
上記①~③より、豪ドル/NZドル・週足チャートレベルでは、レンジ相場を形成する中での下押しの時間帯であると判断します。
また、「26週MAの方向性」と「乖離率」に関するアナロジー(類比)観測をすると、以下のような仮説を立てることが可能です。
a) 26週MAが横向き推移となるレンジ相場の局面では、ローソク足は概ね±2%乖離線内が“ホット・レンジ”となりやすい。
b) 同MAが右肩上がりor右肩下がり推移となるトレンド相場の局面では、ローソク足は±4%乖離線付近まで接近/到達する動きとなりやすい。
c) a)およびb)より、レンジ相場期の下値メドは-2%乖離線付近(上図黄色丸印)、下降トレンド相場期の下値メドは-4%乖離線付近(上図赤色丸印)となりやすい。
上記a)~c)を踏まえた上で、現時点の豪ドル/NZドルを概括すると、今後は以下のような動きになることを想定しています。
■ 現状では、上述の通り「レンジ相場を形成する中での下押しの時間帯」。よって、目先の下値メドは-2%乖離線を基準とする「1.05333NZドル」(上図黄色矢印)となりそう。当面は同乖離線付近での下値固めの後、26週MAを基準とする「1.07480NZドル」付近までの戻りを想定。
■ 一方で、-2%乖離線をアンダーシュートする可能性も視野に入れるべき。ただし、26週MAの方向性に変化がない場合は、その動きは刹那的と捉えて良さそう。よって、同乖離線(≒1.05333NZドル)割れのケースでは、積極的な買い下がり(ex.打診買い、買い・トラリピ)方針も一案。
以上、26週エンベロープをベースとするトレードアイデアとしてご参考にしていただければ幸いです。
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