■今後の見通し
ディア・ライフ<3245>の2021年9月期通期の業績は、経常利益で3,000百万円(前期比10.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益で2,000百万円(同8.0%増)と増益を目標としており、期初からこの値は変わっていない。売上高と営業利益に関しては、例年同様に業績目標を公開していない。売上高の目標を開示していない理由は、リアルエステート事業において物件売却手法が多彩であることにより不確定要素が多いため、目標指標が売上高ではなく、経常利益としているためである。
当面の販売戦略としては、1)建築期間の必要なマンション開発事業と回転の早いADR事業を組み合わせ、収益時期を最適化、2)ワンルームマンション販売会社・ファンドを中心に積極的な売却活動を推進、などである。コロナ禍で不動産市場の不透明感が増した時期は、資産の回転を重視し、早めの段階で利益を確定すべく売却する方針(ADR重視)を採用してきたが、その後コロナ禍でも不動産市況に影響がないことが判明したために、建築期間の必要なマンション開発事業にも力を入れる方針に戻した。5月14日時点では、下期に引き渡しする11物件(1件5億円~10億円前後の事業規模)の契約が確定しており、足元順調に進捗している。コロナ禍の東京都心の不動産マーケットへの影響は、商業・宿泊施設などには大きかったが、住居(マンション)では軽微だった。不動産投資家にとっての資金調達環境も良好であり、弊社では今後の大きな波乱の可能性は低いと考えている。
セールスプロモーション事業では、2021年9月期第3四半期からDLX-HDの損益が計上される。N-STAFFは、コロナ禍において求められる非対面の保険営業に強みがあり、売上規模で半期約10億円程度が推定され、初年度から利益貢献が期待できるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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ディア・ライフ<3245>の2021年9月期通期の業績は、経常利益で3,000百万円(前期比10.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益で2,000百万円(同8.0%増)と増益を目標としており、期初からこの値は変わっていない。売上高と営業利益に関しては、例年同様に業績目標を公開していない。売上高の目標を開示していない理由は、リアルエステート事業において物件売却手法が多彩であることにより不確定要素が多いため、目標指標が売上高ではなく、経常利益としているためである。
当面の販売戦略としては、1)建築期間の必要なマンション開発事業と回転の早いADR事業を組み合わせ、収益時期を最適化、2)ワンルームマンション販売会社・ファンドを中心に積極的な売却活動を推進、などである。コロナ禍で不動産市場の不透明感が増した時期は、資産の回転を重視し、早めの段階で利益を確定すべく売却する方針(ADR重視)を採用してきたが、その後コロナ禍でも不動産市況に影響がないことが判明したために、建築期間の必要なマンション開発事業にも力を入れる方針に戻した。5月14日時点では、下期に引き渡しする11物件(1件5億円~10億円前後の事業規模)の契約が確定しており、足元順調に進捗している。コロナ禍の東京都心の不動産マーケットへの影響は、商業・宿泊施設などには大きかったが、住居(マンション)では軽微だった。不動産投資家にとっての資金調達環境も良好であり、弊社では今後の大きな波乱の可能性は低いと考えている。
セールスプロモーション事業では、2021年9月期第3四半期からDLX-HDの損益が計上される。N-STAFFは、コロナ禍において求められる非対面の保険営業に強みがあり、売上規模で半期約10億円程度が推定され、初年度から利益貢献が期待できるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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