昨日の反落で調整一巡感 上方の窓を目指す
昨日の米国株式市場はメモリアルデーで休場。時間外取引の日経平均先物(円建て)は28950 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。小幅高からスタートすると思われる。
日経平均の日足チャートでは、昨日は反落。下方の窓を少し埋めており、ちょっとした調整一巡感が漂っている。短期的には下方の窓下限(28587.21 円)までの下落余地があるものの、基本的には強気形状。いずれは上方の窓を目指す動きになりそうだ。短期的には 500円程度の上値余地があり、投資家はそれを前提にトレードする必要がある。
6月相場入りとなることで、新規資金が入りやすいのは事実だろう。ただ、海外発の材料に乏しく、投資家は様子見ムードを強めやすい。日経平均は短期的な需給に左右されやすく、そういう点で上下の窓を順番に埋めることになるのだろう。上下 800 円のレンジで動く可能性が高く、「逆張り」が有効な局面ではある。上方の窓では戻り売り、下方の窓では押し目買い――そんなスタンスで良いのだろう。
ただ、相場の強さが否めないのは事実だ。数々の悪材料をこなしており、相場はそれらを織り込んだようにも見える。海外の一部がテーパリング(資産縮小)を始めるとの観測が高まるなか、主要国もその例外にはないように思える。一部の国でインフレ率の高さが指摘されており、そういった議論が加速するのもマーケットにとってネガティブだ。ワクチン接種が進むことで、市場は「経済正常化」への期待を高めつつある。そういった意味で「中央銀行との綱引き」となっており、投資家はその強弱感を見極める必要がある。現時点では相場は「上方向」を示唆しており、「正常化」が勝っているような印象。投資家はとりあえず「買いスタンス」を維持し、「窓の埋め方」を見るしかない。それである程度の強弱感は判断できる。
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