◆ 期待を裏切った「米小売売上高」 - 109円前半
注目の「米小売売上高(除自動車)」は、事前予想を“大きく下回り(予想+0.7%/結果△0.8%)”ました。
「米10年国債利回りは低下(1.664%→1.623%)」したことで、“金利選好姿勢”は後退しており、ドル円は“109.181円”へと値を落とす場面を見せました。
一方で「NYダウは続伸(+360ドル)」するなど、“リスク回避姿勢”はさらに緩んでいます。
このため“円買い”は特に対ユーロ・対ポンドで緩み、これが対ドルへと次第に波及していきました。
こうして“上値が重い”ものの、“下値もしっかり”といった状況のまま、先週末の取引を終えています。
◆ こうして「テーパリング期待」は後退したが…?
これで強い米物価指標を背景にした「テーパリング(緩和縮小)観測」は、後退したと見るのが自然です。
一方で“1.65%”を回復し切れずにいる「米10年債利回り」を踏まえれば、「110円トライには重石」と見るのが妥当ともいえます。
「米株式続伸」を背景にした“リスク選好→円売り”は後押しとしてあるものの、それのみで“底打ち→上値追い”と見るのはちょっと…?
「日経平均続伸」が見られるようなことがあれば、“リスク選好→円売り”が先行する可能性は否めないところがあるのは事実です。
それでも“概ね織り込み済”という現状を踏まえれば、過度な期待は禁物…。
やはり前記した「“1.65%”を回復」といった動きでも見られない限り、本日のドル円は“膠着(109.00-70円の範囲内で揺れ動き)”と見るのが妥当かもしれませんね。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:109.958(4/9高値、月足・一目均衡表先行スパン下限、大台)
上値4:109.870(ピボット2ndレジスタンス、+2σ)
上値3:109.784(5/13高値、日足・一目均衡表先行スパン上限)
上値2:109.651(5/14高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:109.448(5/14安値後の戻り高値)
前営業日終値:109.369(+1σ
下値1:109.181(5/14安値、週足・一目均衡表転換線、100月移動平均線、ピボット1stサポート)
下値2:109.067(5/11~5/13の50%押し、50日移動平均線、日足・一目均衡表転換線、50月移動平均線、大台)
下値3:108.903(4/23~5/13の38.2%押し、5/11~5/13の61.8%押し、200週移動平均線、ピボット2ndサポート)
下値4:108.814(20日移動平均線)
下値5:108.631(4/23~5/13の50%押し、日足・一目均衡表基準線、ピボットローブレイクアウト)
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