足もとでは「ユーロ<英ポンド」に
【注目ポイント】ADX(平均方向性指数)の動向
【見通し1】右肩上がり推移へ変化なら、「0.85000ポンド」付近までの下押しも
【見通し2】右肩下がり推移継続ないしは横這い推移へ変化なら、「0.86520ポンド」付近までの戻りを想定
ユーロ圏と英国における金融政策見通しや新型コロナワクチン普及率の相違等に伴い、通貨の相対的力学関係が「ユーロ<英ポンド」となっていることから、足もとのユーロ/英ポンドは下押し主体の相場展開となっています。
チャートの各メルクマールを確認すると、1) 21日MA(移動平均線)が右肩下がりであること、2) 遅行スパンがローソク足を下抜ける“逆転”になりつつあること(上図黄色矢印)、3) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の上方で点灯していること、そして、4) DMI(方向性指数)で-DI>+DIの乖離が拡大し、“ワニの口”形状になりつつある(上図青色点線丸印)ことから、ユーロ/英ポンド・日足チャートでは、下降トレンド序盤を示唆するチャート形状であると判断します。
その他メルクマールでは、a) ローソク足がBB(ボリンジャーバンド)・-1σラインと同・-2σラインの間を推移する“下降バンドウォーク”になりつつあること、また、b) BB・±2σラインが21日MAに対して拡張する“エクスパンション”になりつつあることから、上述した「遅行スパンの“逆転”」示現も伴いながら、徐々に下値を切り下げる相場展開となりそうです。
今後注目すべきメルクマールは・・・ADX(平均方向性指数)の動向。
これからの時間にかけて、仮にADXが低位置から右肩上がり推移となった場合は、上述した「-DI>+DIの乖離拡大継続」および「遅行スパンの“逆転”示現」を伴いながら、「マイナスの指向性強化」→「下降モメンタムの強まり」となりそうです。そのケースでは、心理的な下値重要ラインである「0.85000ポンド」(上図水色線)付近までの下押しを想定すべきでしょう。
一方で、ADXが右肩下がり推移継続ないしは横這い推移となった場合は、「-DI>+DIの乖離縮小」および「遅行スパンの“逆転”フェイク(ダマし)」を伴いながら、「値固め推移」→「一旦の反発フロー」となる可能性も。そのケースでは、約1カ月間における市場参加者の平均コストである21日MA(≒0.86520ポンド)付近までの戻りを想定すべきでしょう。
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