ドル円しっかり、株高など背景に＝東京為替概況

ドル円しっかり、株高など背景に＝東京為替概況

　ドル円は１０９円４０銭台を付けるなど、しっかりとした動きを見せた。連休明けの東京株式市場で日経平均が寄り付きから大きく上昇。　前場引けが５７８．５６円高になるなどの動きを見て、リスク選好の円売りが広がった。朝方の１０９円１０銭台から、昼前に１０９円４３銭前後まで。

　朝のNZ住宅建設許可（３月）が、前回の-１９．３％（-１８．２％より修正）から+１７．９％に一気に上昇したことなども好感され、クロス円もしっかりに。

　昼前に豪ドル売りが強まり、午後はリスク選好の動きが若干鈍る展開に。豪州と中国の対立が見られ、中国国家発展委員会が豪州との経済対話下での活動を無期限停止と報じたことなどが重石となり、豪ドルが対ドル、対円で急落。８４円８０銭台を付けていた豪ドル円は８４円２０銭台に、０．７７５０台を付けていた豪ドルドルが０．７７０１を付けるなどの動きを見せた。豪ドル円の売りもあった頭を抑えらえたドル円は、１０９円３３銭前後までの調整を経て、１０９円４２銭と午前の高値近くまで上昇するなど、堅調な動きを維持。ただ、日経平均が高値圏推移とはいえ上値追いには慎重という流れを見せ、米株先がマイナスに転じるなどの動きもあり、その後のリスク選好の動きは落ち着いた。
　
　豪ドル円は８４円２０銭台まで落とした後、８４円６０銭台を回復するなど、下げ止まりの動き。

　この後英中銀金融政策会合を控えるポンド円は、午前中のドル円、クロス円の買いにいったん１５２円１０銭台まで、その後１５１円９０銭前後までの調整が見られたが、１５２円台を回復するなど、下がると買いが出る展開に。

MINKABU PRESS 山岡和雅