レンジ相場形成における下押しの時間帯か
【注目ポイント】FR・38.2%(≒1.07881NZドル)水準での下値サポート成否
【見通し1】同水準下値サポートなら、「1.09190NZドル」付近までの戻りフローも
【見通し2】同水準割れなら、「1.07530NZドル」付近までの下押しを想定
ここもと、じり安基調が続いている豪ドル/NZドル。足もとでは、直近高安(安値L:1.05398NZドル、高値H:1.09415NZドル)を結んだFR(フィボナッチ・リトレースメント)・38.2%押し水準(≒1.07881NZドル)を意識する相場展開となっています。
上図を見ると、1) 21日MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う状態であること、3) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の上方で点灯していること、4) ローソク足が青色雲(=サポート帯、先行スパン)の中に入り込んでいること、そして、5) DMI(方向性指数)で-DI>+DIとなり、その乖離が拡大し、同時にADXが右肩下がりとなっている(上図青色点線丸印)ことから、豪ドル/NZドル・日足チャートでは、上下圧力が拮抗するレンジ相場を形成する中での下押しの時間帯であると判断します。
喫緊の注目ポイントは、上述したFR・38.2%水準(≒1.07881NZドル)でローソク足が下値サポートされるか否か。
これからの時間にかけて、仮にローソク足が同水準で下値サポートされた場合は、「相場の下値/底固め」→「一旦の反発フロー」となりそうです。そのケースでは、約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MA(≒1.08500NZドル)超えを伴いながら、BB(ボリンジャーバンド)・+2σライン(≒1.09190NZドル)付近までの戻りフローとなることも想定すべきでしょう。
一方で、ローソク足が同水準を終値ベースで下回った場合は、BB・-2σライン(≒1.07800NZドル)割れも伴いながら、「下値支持線割れ」→「もう一段の下押し」となる可能性も。そのケースにおける次なる下値メドは、青色雲の下辺である先行2スパン(≒1.07530NZドル、上図黄色矢印)を想定すべきでしょう。
当該スパンは、上述した直近高安を結んだFR・50.0%押し水準、いわゆる“半値押し”水準と近似値であることを鑑みると、豪ドル/NZドルにおける上下分水嶺と捉えて良いでしょう。
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