ブイキューブ Research Memo(7):キャパシティ増強に向け借入金を積み増すも、ネットキャッシュは改善傾向続く

配信元:フィスコ
投稿:2021/04/06 15:27
■業績動向

3. 財務状況
ブイキューブ<3681>の2020年12月期末の総資産は前期末比3,028百万円増加の10,031百万円となった。主に第4四半期に売上高が拡大したことにより売掛金が618百万円増加したことや、イベントDX事業のキャパシティ増強に向けて前期末に一時的に減少させていたコミットメントライン等の借入金を再度増額したことにより、現金及び預金が1,982百万円増加したことによる。

負債合計は前期末比2,251百万円増加の6,205百万円となった。販売活動の伸長により買掛金、前受金が増加したほか、設備投資の一環として実施したリース取引の実行によりリース債務残高が増加した。また、有利子負債は借入金を増額したことにより1,281百万円増加している。

純資産合計は前期末比776百万円増加の3,825百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益1,138百万円を計上した一方、自己株式の取得で299百万円、配当金支払いで23百万円それぞれ支出したことによる。また、為替換算調整勘定も期末にかけて円高に進んだことにより68百万円の減少要因となった。

経営指標を見ると、借入金を増額したことで自己資本比率が前期末の43.2%から37.8%に低下したものの、ネットキャッシュ(現金及び預金−有利子負債)ベースで見ると、前期末比で700百万円改善しており、実質的には財務体質の改善が進んでいるものと判断される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


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配信元: フィスコ

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