◆ 「金利/リスク」の双方から… - 109円後半
「金利/リスク」双方の後押しによって、先週末はさらに上値を伸ばす展開となりました。
「コロナワクチン接種引き上げ(4月末まで、1億回→2億回)」に加え、「新たな米追加景気対策(インフラ投資含む、3兆ドル規模)」への思惑が台頭したからです。
さらに先週末発表の米経済指標は、概ね「足元の米景況楽観論」を支える内容となりました。
こうして米10年国債利回りは“1.68%手前”へと上昇、NYダウ/S&P500は“史上最高値更新”を見せる中、ドル円は“109.842円”へと駆け上がりました。
◆「110円回復」はもう目の前だが…?
これで“心理的な節目(110円)”の前に立ちはだかる上値メドというのは、前記“先週末高値(109.842円)”とも重なる“20/6/5高値(109.846円)”だけになりました。
このためここを突破できれば、テクニカル的には「110円回復」はもう目前といえます。
ただし本日は「スポット取引の月末/期末/年度末最終応当日」に当たりますので、「国内への資金回帰(レパトリエーション)」が懸念されるところです。
また冒頭で記した「新たな米追加景気対策」は『バイデン大統領が明後日(31日)に発表』と報じられていますので、目先は思惑が交錯する可能性も指摘されるところです。
「110円回復は目前」という状況ではありますが、本日に関しては「上値が重い」、場合によっては「ポジション調整」を警戒するべきかもしれませんね。
もちろん「放れた方に付いていく」という基本は変わっていませんので、「仕掛け的な動き」への警戒感を忍ばせながらにはなりますが…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:110.446(3/10~3/15-3/23の200%返し)
上値4:110.216(+2σ、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:110.055(3/10~3/15-3/23の161.8%%返し)
上値2:109.966(ピボット1stレジスタンス、大台)
上値1:109.846(20/6/5高値、3/26高値)
前営業日終値:109.671
下値1:109.502(3/23~3/26の23.6%押し)
下値2:109.386(+1σ)
下値3:109.292(3/23~3/26の38.2%押し、ピボット1stサポート)
下値4:109.129(3/26安値、日足・一目均衡表転換線、50月移動平均線、3/23~3/26の50%押し)
下値5:108.985(200週移動平均線、3/23~3/26の61.8%押し、大台)
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