来週の株式相場に向けて=年度末・新年度入りで基調転換なるか
来週は年度末と新年度相場を迎える。21年3月期はコロナ禍に襲われるという特殊な1年となったが、株式相場は日経平均株価が前年度末比で5割近く上昇する、極めて良好なパフォーマンスを記録することになりそうだ。
来週は年度越えとなることもあり、重要イベントが目白押しだ。まず、29日は権利付き最終日で、30日が権利落ちとなる。今年の年度末の配当権利落ちの影響は180円弱とも推測されている。この権利落ちに絡み、29日大引けや30日寄り付きにかけては、インデックスファンドなどによる配当再投資の買いが流入することが予想されている。その規模は1兆円規模に膨らむとの見方もあり、需給の好転が期待されている。
また、4月1日からは名実ともに新年度入りする。新年度入りとともにニューマネーがどう動くかが注目される。今週は日経平均が大幅安となるなか、一時2万8300円台まで下落する場面があった。ただ、「典型的な彼岸底を形成するのでは」との観測も少なくない。市場関係者からは「2万9500円を抜くことができるかが、最大の焦点」とみる声が出ている。
来週は海外では31日に中国3月製造業PMIと米3月ADP雇用統計、翌4月1日に米3月ISM製造業景況指数、そして2日に米3月雇用統計が公表される。国内では30日に2月失業率・有効求人倍率、31日に2月鉱工業生産が発表され、翌1日には3月日銀短観が予定されている。
また、30日にはスパイダープラス<4192.T>とAppier Group<4180.T>が東証マザーズに新規上場する。特に、Appier Groupは台湾系のAIベンチャー。時価総額は1600億円近い大型上場となるが市場の関心は高く、その株価動向が注目されている。来週の日経平均の予想レンジは2万8700~2万9600円。(岡里英幸)
出所:MINKABU PRESS
来週は年度越えとなることもあり、重要イベントが目白押しだ。まず、29日は権利付き最終日で、30日が権利落ちとなる。今年の年度末の配当権利落ちの影響は180円弱とも推測されている。この権利落ちに絡み、29日大引けや30日寄り付きにかけては、インデックスファンドなどによる配当再投資の買いが流入することが予想されている。その規模は1兆円規模に膨らむとの見方もあり、需給の好転が期待されている。
また、4月1日からは名実ともに新年度入りする。新年度入りとともにニューマネーがどう動くかが注目される。今週は日経平均が大幅安となるなか、一時2万8300円台まで下落する場面があった。ただ、「典型的な彼岸底を形成するのでは」との観測も少なくない。市場関係者からは「2万9500円を抜くことができるかが、最大の焦点」とみる声が出ている。
来週は海外では31日に中国3月製造業PMIと米3月ADP雇用統計、翌4月1日に米3月ISM製造業景況指数、そして2日に米3月雇用統計が公表される。国内では30日に2月失業率・有効求人倍率、31日に2月鉱工業生産が発表され、翌1日には3月日銀短観が予定されている。
また、30日にはスパイダープラス<4192.T>とAppier Group<4180.T>が東証マザーズに新規上場する。特に、Appier Groupは台湾系のAIベンチャー。時価総額は1600億円近い大型上場となるが市場の関心は高く、その株価動向が注目されている。来週の日経平均の予想レンジは2万8700~2万9600円。(岡里英幸)
出所:MINKABU PRESS
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