注目銘柄ダイジェスト(前場):JAL、オンコリス、国際帝石など

配信元:フィスコ
投稿:2021/03/24 11:50
国際帝石<1605>:735円(-56円)
大幅続落。原油相場の大幅な下落を受けて、石油関連の代表格である同社には売りが優勢の展開となっている。前日のNY原油相場では、WTI先物は前日比6.2%の大幅安となっている。ドイツが4月の復活祭中の厳格なロックダウン実施などを発表、新型コロナ感染拡大による欧州の景気悪化でエネルギー需要の減少が懸念される状況となっているもよう。


JAL<9201>:2342円(-230円)
大幅続落。ドイツでは4月上旬の復活祭期間中に一段と厳格なロックダウンを実施することを決定、フランスでも再びロックダウンが始まっているなど、世界的に変異ウイルスの感染拡大に対する警戒感が強まっている。航空需要の回復時期の遅延懸念から、米国市場でもアメリカン航空、ユナイテッドエアラインズなどが6.5%超の下落と空運株がきつい下げに。東京市場でも空運セクターが業種別下落率のトップになっている。


オエノンHD<2533>:418円(+15円)
大幅反発。22年12月期経常利益は22億円強と、今期見通しの18億円比で2割弱増加するもようとの観測報道が伝わっている。「巣ごもり」需要による酎ハイ原液や焼酎の販売拡大が見込めるようだ。酎ハイの原液の製造設備を22年中に増強し、販売を21年比で5割増やす計画のもよう。また、焼酎では主力ブランドで大容量製品を初めて発売するなど、家庭向け商品の販売を強化するようだ。


レーザーテック<6920>:13710円(+720円)
大幅反発。米インテルが、西部アリゾナ州に200億ドルを投じて半導体の新工場を建設すると発表している。半導体製造装置の需要拡大につながるとの見方から、同社など関連銘柄には期待感が先行する動きとなっている。インテルでは、半導体製造を請け負う「ファウンドリー」事業への参入や、IBMとの共同研究の計画についても発表しており、中期的にはさらなる設備投資の増強なども想定される状況へ。


船井電機<6839>:833円 カ
ストップ高買い気配。秀和システムHDがTOBを実施して完全子会社化を目指すことが発表されている。同社ではTOBへの応募を推奨としている。TOB価格は918円で前日終値に対する25.2%のアップ率になっている。TOB期間は3月24日から5月10日までとしており、TOB終了後は上場廃止となる。TOB価格に完全サヤ寄せを目指す動きとなっている。


イオン九州<2653>:1952円(+25円)
大幅に反発。21年2月期の営業利益を従来予想の18.00億円から31.00億円(前期実績6.25億円)に上方修正している。売上構成比の高い食品やコロナ禍の需要に対応したホームセンター事業が好調に推移したため。販促のデジタルシフトや働き方の見直しなど店舗運営コストの低減も織り込んだ。また、期末配当を従来予想の10.00円から15.00円(前期末実績10.00円)に増額修正した。創業50周年の記念配当5.00円を加えた。


オンコリス<4588>:1227円(+93円)
大幅に反発。現在開発中の新型コロナウイルス感染症治療薬OBP-2011について、変異型コロナウイルスに対する有効性を実験で確認できたと発表している。将来的に変異型ウイルスがパンデミックを起こした場合、早期感染患者の治療に用いられることが期待されるとしている。今後、前臨床試験や治験薬GMP製造を進め、22年の臨床試験開始を目指す。また、変異型ウイルス陽性患者を含めた臨床試験を実施する予定という。


バーチャレク<6193>:794円 カ
ストップ高買い気配。21年3月期の営業損益を従来予想の1.10億円の黒字から1.60億円の黒字(前期実績1.92億円の赤字)に上方修正している。ストックビジネスのアウトソーシング事業で業務受託量が増加したことに加え、IT&コンサルティング事業で追加案件を受注できたため。コスト削減や稼働率上昇なども利益を押し上げる見通し。同社は1月27日にも上方修正しており、相次ぐ業績上振れが好感されているようだ。 <ST>
配信元: フィスコ

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