午後:債券サマリー 先物は横ばい、5年債入札結果を受け軟化する場面も

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2021/02/16 16:06
 16日の債券市場で、先物中心限月3月限は横ばい。この日に実施された5年債入札が弱めの結果と受け止められ、午後には151円43銭まで軟化する場面があった。

 債券先物は値ごろ感からの買い戻しが先行し、朝方には一時151円56銭まで上昇した。ただ、日経平均株価の上値追いが続くなど投資家がリスク資産を選好する姿勢を強めるなか、安全資産とされる債券は積極的な買いが入りにくかった。午後に入り、5年債入札の応札倍率が3.49倍(前回は3.83倍)にとどまったことが明らかになると、需給悪化を懸念した売りが流入。その後、朝方の時間外取引で一時1.25%近辺まで上昇していた米長期金利が1.23%台に押し戻されたことを手掛かりに債券先物は引けにかけて値を戻したが、上値の重さは否めなかった。

 先物3月限月の終値は前日に比べ横ばいの151円51銭となった。現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.005%上昇の0.080%と11カ月ぶりの水準をつけた。

出所:MINKABU PRESS
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