新興市場銘柄ダイジェスト:高度紙は急反発、プロパティDBKがストップ高

配信元:フィスコ
投稿:2021/02/01 16:31
<7774> J・TEC 739 +100
ストップ高。同社株に対し、帝人<3401>が株式公開買い付け(TOB)を実施するとともに資本業務提携契約を締結すると発表している。TOB価格は1株につきむ820円(1月29日終値は639円)で、買付期間は2月1日から3月2日まで。TOB後の所有割合は最大で64.98%にとどまり、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング株の上場は維持される予定。両社は研究開発面での技術共有や営業分野のノウハウ共有などで協力する。

<6629> Tホライゾン 921 +150
ストップ高。21年3月期の営業利益を従来予想の15.00億円から20.00億円(前期実績14.43億円)に上方修正している。文部科学省が「GIGAスクール構想」を打ち出したことからICT機器の市場が活況を呈し、電子黒板や書画カメラが堅調に推移した。欧米を中心に学校のオンライン授業や企業の遠隔ミーティングでの書画カメラの需要が増えていることも利益を押し上げる見通し。

<3956> 国際チャート 380 +80
ストップ高を付け、昨年来高値を更新している。21年3月期第3四半期累計(20年4-12月)の営業利益を前年同期比19.0%増の0.88億円と発表している。外出自粛で物流・食品向けのラベル製品が好調だったほか、内製化や原価低減などの経費抑制で増益を確保した。32.0%減の0.37億円にとどまった第2四半期累計(20年4-9月)に比べ、業績が改善したことが好感されているようだ。通期予想は前期比4.0%増の1.20億円で据え置いた。

<3891> 高度紙 2714 +289
急反発。21年3月期の営業利益を従来予想の19.00億円から25.00億円(前期実績9.95億円)に上方修正している。セパレータの需要が、第3四半期を通じて旺盛であったことに加え、第4四半期においても車載向けや産業機器向けを中心に引き続き底堅い推移が見込まれることが背景。また、車載向けの高付加価値品の売上増加や稼働率向上による原価率の低減で増益幅が拡大する見通し。期末配当予想は従来予想の10.00円から12.00円(前期末実績10.00円)に増額修正した。年間では22.00円(従来予想20.00円、前期実績20.00円)となる。

<4389> プロパティDBK 2181 +400
ストップ高。21年3月期の営業利益を従来予想の3.70億円から4.62億円(前期実績3.18億円)に上方修正している。プロフィットセンターをクラウド事業本部に統合する組織改編などで業務効率化に努めた結果、販管費が計画を下回る見込みとなったことが背景。複数の大型案件の利用開始や既存顧客の利用拡大なども利益の押し上げに寄与した。期末配当も従来予想の9.00円から11.00円(前期末実績8.34円)に増額修正した。

<2693> YKT 317 +12
大幅反発。20年12月期の営業利益を従来予想の2.00億円から3.21億円(前期実績4.71億円)に上方修正している。中国で高速通信規格「5G」など通信機器関連の設備投資が拡大し、電子機器の輸出販売が増加した。新型コロナウイルス感染防止のための移動制限のほか、開催予定の展示会が中止になったことから交通費や広告宣伝費などの販管費が減少したことも利益拡大に寄与すると見込む。 <ST>
配信元: フィスコ

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