1月下旬の日本株のポイント【西村剛】

著者:西村剛
投稿:2021/01/20 18:00

日経平均が29000円台を目前に一進一退の展開に・・・

ちょうど12月に入ってから12月下旬に急騰する前のボックス圏と似たような雰囲気です。このまま日経平均株価は上がるのか?それとも下がるのか?判断が分かれやすいタイミングだと思います。

今のところ私はここから日経平均株価がもう一段上昇するのではないかと期待しています。根底にあるのは世界的な金融緩和です。
今回のコロナショックで世界的な金融緩和が行なわれています。金融緩和により行き場を失ったお金が継続的に株式市場に流れ込む状況が当面続くと考えており、株式市場はバブルのような展開になるのではと期待しています。

ただいきなりバブルになるわけではありません。
まずは日経平均株価が30000円の大台を回復するのが第一段階です。これを早期にクリアできるかどうかが分かれ目となります。

日経平均株価が30000円の大台に達するには、
・米国株が最高値を更新すること
・日本企業の2022年3月期の業績が急回復すること
がポイントです。

まず「米国株が最高値を更新する」のは間違いないでしょう。早ければ今週にもダウやナスダックは最高値を更新しそうです。
ふたつめの「日本企業の2022年3月期の業績が急回復すること」についても現段階の四季報予想などを見ればある程度達成可能だと考えています。

ですのでここから春にかけての日本株は良好な投資環境が続くのではないかと期待しているのです。唯一のリスクファクターとしては「バイデン新大統領が突拍子もない政策を発表すること」くらいだと思いますがこれも確率的にはかなり低いでしょう。

このように考えると今は「中長期での上昇トレンドを想定しつつ、短期的な下落をどのように対処するか」といった視点で戦略を考えておくのが良いでしょう。
過度に楽観的になるのはよくありませんが、過度に悲観的になる必要もありません。いつも相場にニュートラルに対峙できるようしていきたいものですね。

西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想