インテM Research Memo(7):株式上場により、柔軟な投資判断が可能となるキャッシュポジションを確保

配信元:フィスコ
投稿:2021/01/20 15:17
■業績動向

3. 財務状況と経営指標
インティメート・マージャー<7072>の2020年9月期末の総資産は、前期末比643百万円増加の1,611百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現金及び預金が583百万円増加し、固定資産では有形固定資産が7百万円、投資その他資産が28百万円増加した。

負債合計は前期末比37百万円増加の380百万円となった。運転資金を目的に2020年9月に金融機関から100百万円の借入を実施し、未払法人税等が39百万円減少した。また、純資産合計は同605百万円増加の1,231百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益20百万円を計上したほか、株式上場に伴う増資により資本金及び資本剰余金が合わせて556百万円増加した。また、子会社のクレジットスコア設立に伴い非支配株主持分29百万円を計上している。

経営指標を見ると、自己資本比率で74.6%、ネットキャッシュ(現預金−有利子負債)は資金調達の実施により前期末の584百万円から1,068百万円まで増加し、柔軟な投資判断が可能となる十分な水準を確保していると考えられる。一方で、収益性については前述したように新型コロナウイルス感染症拡大の影響によって、売上高営業利益率、ROA、ROEともに2%台まで低下しており、今後の収益性向上が課題となる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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配信元: フィスコ

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