喫緊の注目ポイントは?
【注目ポイント】BB・+1σライン(≒103.860円)上抜け突破成否
【見通し1】上抜け突破なら、BB・+2σライン(≒104.210円)付近までの戻りも
【見通し2】上値抑制なら、BB・-2σライン(≒102.780円)付近までの下落フローを想定
昨年末からの米ドル/円の動きを見ると、「21日MA(移動平均線)付近で上値抑制」→「BB(ボリンジャーバンド)・-1σライン(≒103.400円)割れ」→「BB・-2σライン(≒103.000円)割れ」(上図青色四角枠)となった後、足もとでは、「アンダーシュートの修正」→「一旦の反発フロー」となっています。
上図チャートを見ると、1) 21日MAが右肩下がりであること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う状態となっていること、3) ローソク足が赤色の雲(=抵抗帯、先行スパン)に入り込んでいること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の下方で点灯していること、そして、5) DMI(方向性指数)で+DI>-DIとなっている(上図赤色点線丸印)ことから、米ドル/円・日足チャートでは、下降トレンドが継続する中での戻り※の時間帯であると判断します。(※戻り:下落相場が一時的に反発する動きのこと。)
喫緊の注目ポイントは、ローソク足がBB・+1σライン(≒103.860円、上図黄色矢印)を上抜け突破するか否か。
これからの時間にかけて、仮にローソク足が同ラインを上抜け突破した場合は、もう一段の上値トライとなる可能性も。そのケースでは、上値抵抗線として機能するBB・+2σライン(≒104.210円)付近までの戻りを想定すべきでしょう。
一方で、ローソク足が同ラインで上値を抑制された場合は、「上値抵抗圧力の増大」→「21日MA(≒103.500円)割れ」→「下押しモメンタムの強まり」となる可能性も。上図チャートにおけるパターン分析をすると、一時的な戻り相場となったケースでは、BB・+1σライン付近で上値の重い相場付きとなり(上図黄色丸印)、その後はBB・-2σライン付近までの下落フローになりやすいという事象が視認できます。よって、このケースでは、下値支持線として機能するBB・-2σライン(≒102.780円)付近までの下落フローとなることを想定すべきでしょう。
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