午後:債券サマリー 先物は小幅続落、30年債入札結果には反応薄

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/12/03 15:50
 3日の債券市場で、先物中心限月12月限は小幅続落。午前には切り返す場面もみられたが、追随する動きは広がらず午後に入って再び軟化した。

 債券先物は小安くスタートし、その後は一時152円06銭まで上昇した。前日の米長期債相場は小幅ながら下落(金利は上昇)したものの、米長期金利の上昇に一服感がみられることが円債を下支え。日経平均株価が冴えない動きとなったことも安全資産とされる債券の押し上げ要因となった。ただ、第3次補正予算の規模拡大による国債増発への警戒感がくすぶっていることから買いは続かず、債券先物は伸び悩む展開。この日に実施された30年債入札の結果については無難と受け止める向きが多かったが、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が5銭と前回(11月10日)の6銭からやや縮小した一方、応札倍率は3.49倍と前回の3.76倍を下回ったことから相場を押し上げる材料には至らなかった。

 先物12月限の終値は前日比2銭安の151円97銭となった。現物債市場で10年債の利回りは、前日に比べ横ばいの0.020%だった。

出所:MINKABU PRESS
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