NY株式市場(2日)セールスフォースがスラックを買収へ−パウエルFRB議長の議会証言に注目
2日のニューヨーク株式市場でダウ平均の寄り付きは軟調な展開となりそうだ。
ダウ平均は前日の取引で3万ドルの大台回復から押し戻された流れを引き継ぎ、短期的なポジション調整売りが重なりやすい相場環境だ。
取引開始前に発表された11月のADP全米雇用レポートは30.7万人となった。市場予想(43万人)を下回るとともに10月実績の36.5万人から減速感が強まったことから買い手控えムードが広がろう。週末に発表される雇用統計には警戒感が根強くなりそうだ。
個別銘柄では、スラック買収を発表したセールスフォースドットコムに注目したい。コロナ渦の2020年にダウ平均に採用されたセールスフォースと在宅勤務で利用者が急増したスラックともにデジタル革命時代の雄として注目された企業同士の「アフターコロナ」も視野に入った大型買収劇に、ニューヨーク株式市場のスピード感とダイナミックさを感じるところだ。ただ、ダウ平均構成銘柄のセールスフォースは時間外で軟調に推移していることからダウ平均の重石となろう。
一方で英国では米製薬大手ファイザーが開発したコロナワクチンの使用が承認された。早ければ7日にも医療機関中心に接種を始める予定だ。この結果、欧米ではクリスマス前に相次いでワクチン接種が始まる見通しとなることから、売り込む動きも限定的となりそう。前日に続いてパウエルFRB議長の議会証言には細心の注意を払いたいタイミングだ。
ダウ平均は前日の日中安値(2万9797ドル)付近で下げ渋れるかどうか。相場の粘り腰に期待したい1日となる。
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