NY株式市場(5日)先週末に急落したWTIが時間外で4%超の上昇−ISM非製造業景況感指数に注目
5日のニューヨーク株式市場でダウ平均は反発して取引が始まりそうだ。
新型コロナウイルスに感染したトランプ大統領の体調を巡っては情報が錯綜している。早ければ5日にも退院する可能性があるという。すでにトランプ大統領は、5日早朝から自身のTwitterでツイートを連発して体調の回復をアピールしている状況だ。いずれにしてもこれまでのところトランプ大統領はコロナ感染での重篤化という最悪の事態は回避されており、先週末に広がったアメリカ政治の先行き不透明感を背景としたリスク・オフ的な動きは後退しそうだ。
同時にアメリカ議会では追加経済対策をめぐる与野党協議の進捗に対する期待感は継続しており、ダウ平均の下支えとなりそうだ。先週末にはリスク回避で急落したWTIが時間外取引で4%超の上昇となっているから、ニューヨーク株式市場の地合いが急回復してもおかしくなさそうだ。
ダウ平均は、買い先行で取引が始まったあとは上値の重さが意識されよう。上値のレジスタンス・ラインとしては、75日移動平均線(2万7799ドル)や完全に「雲抜け」できなかった一目均衡表上では基準線(2万7868ドル)が壁となって立ちはだかってもおかしくなさそう。雲の抵抗帯の上限にあたる先行スパン1(2万7696ドル)をクリアして取引を終えることは相場の先行きを見通す上で最低条件となろう。
引き続き、トランプ大統領の容態回復から退院に関するニュース・フローには神経質な相場の地合いとなろう。日本時間午後11時に発表される9月のISM非製造業景況感指数は前月=8月の実績(56.9)を下回ると予想(56.3)されており、ファンダメンタルズ面からフォローの風は受けにくいものとして注視しておく必要があろう。
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