NY株式市場(24日)ダウ平均は『雲下抜け』を回避できるか?!−パウエルFRB議長の議会証言を注視
24日のニューヨーク株式市場でダウ平均は寄り付きで下値を模索する展開となりそうだ。
取引開始前に発表された週間ベースの新規失業保険申請件数は、87万件だった。市場予想(84万件)と共に前週の86万件を上回る結果となったことから雇用環境の改善期待が後退しており、ダウ平均の押し下げ要因となる。引き続き、前日からのリスク回避的な地合いに反転のきっかけが掴めないことから、GAFAやテスラなどIT・ハイテク株の下げに引きずられる格好で、ダウ平均は下押し圧力の強さが目立ちそうだ。
同じく日本時間午後23時に発表される新築住宅販売件数も低調な内容が見込まれていることから、アメリカ景気の先行き不安が払拭されにくいことも想定しておきたいタイミングだろう。
このほか、日本時間23時から始まるパウエルFRB議長らの上院銀行委員会での議会証言に相場の関心が集中している。ダウ平均の寄り付きは、パウエルFRB議長の証言内容を見極めたいとの姿勢から積極的に下値を拾う動きが出にくい相場環境だ。
ダウ平均は、前日まで取引で一目均衡表上の雲の抵抗帯に突入。今晩は低調なマクロ指標の結果を嫌気して下値を探る局面で、一目均衡表上の雲の抵抗帯の下限となる先行スパン2(2万6499ドル)で踏みとどまり、下抜けを回避できるかどうか。相場の先行きを占う上でも大きなチャート・ポイントに差し掛かろうとしている一日となりそうだ。
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